
2026年4月、佐賀県武雄市に開校予定の武雄アジア大学がSNS上で話題となっている。
というのも、K-POPや韓国のエンターテインメントを学べる学部を新設するという情報が拡散したから。また、同大学には19億5000万円の税金が使われるというのだ。
これに対し、SNS上では、
《私立大が何を学べるようにするかは勝手だが、K-POPに19億円税金使うのは駄目だろ。補助金目当てで最悪だよ》
《韓国でやればいいでしょ。日本人の税金でやるのは反対します》
など批判の声が。
週刊女性PRIMEは武雄市役所に直撃取材した。
佐賀県は、現在4年制大学が2校しかなく全国で最少となっている。そのことが武雄アジア大学に市が補助金19億5000万円(うち県が約6億5000万円を負担)を交付した理由になるのだろうか。
若者人口の減少という課題解決
「武雄市が支援をした理由としては3つあります。(1)県の西部地区に大学が一つもないこと、(2)若者の人口の減少という課題解決、(3)市内の皆さんの生涯学習の場として学びたいときに学べる環境をつくりたいという3つの理由から市の支援を決めました」(武雄市役所企画部企画政策課担当者)
約2年前にK-POPといった韓国文化を学ぶ「現代韓国学部」が目玉だとの報道が話題となったが……。

「アジアの文化・言語を広く学ぶというコンセプトがもともとありました。『現代韓国学部』という名称だけが先走って、皆さんに誤解があったというのは確かです」(武雄市役所企画部企画政策課担当者、以下同)
7月中旬には、市民団体「武雄の未来を守る会」から市内外1024筆の反対署名が小松政(ただし)市長宛に提出されたが、
「市民から反発があるとは思っておりません。武雄市在住の署名は138筆で、その中にはお名前が書いていなかったり、同じお名前で書かれているものが複数ございます。とはいえ、反対のご意見として受け止めています」
人口減なのに新設大学を作る意味
SNS上では《税金の無駄》といった声もある。
「税金の使い道としては、自治法にのっとり、公益性があるかだと思っております。私立大学設立による経済効果、経済以外の効果が表れる自治体の事例を踏まえて議会を通して予算をいただいております。なので、無駄とは思っていないです」
《人口減なのに新設大学を作る意味が?》というSNSでの意見については?
「大学が武雄市にないからこその課題があり、地方にこそ大学を新設する意味はあると思っております。学生確保ができるのかということであれば、運営計画が妥当かどうかは10か月かけて文部科学省のほうで厳しい審査が行われたと思っております」
あなたはこの19億5000万円の補助金、賛成ですか?反対ですか?