
9月8日、自民党の茂木敏充前幹事長が総裁選出馬の意向を表明した。石破茂首相が7日に辞任を発表した直後に、“いの一番”で名乗りを上げたことで注目を集めたが、過去の言動が次々と掘り返され、物議を醸している。
茂木氏の政治家としての資質を疑う言動
「岸田文雄前政権のもとで幹事長を務めた茂木氏は、これまで外相や経済産業相、経済財政・再生相を歴任。アメリカのトランプ政権下の日米貿易交渉を統括したことでも知られています。8日、総裁選出馬に向けて『党や政府でさまざまな経験をした私のすべてをこの国に捧げたい』と語り、日本を再建させる意欲を見せていました。
ただ、昨年9月の総裁選では9人の候補者のうち6位。対外的な知名度としては、小泉進次郎農相や、高市早苗前経済安全保障相に劣るのが課題です」(全国紙記者、以下同)
だが、それ以前に茂木氏には政治家としての資質を疑う言動が報じられたことがあるという。
「一部週刊誌の報道で、昼食後に磨いたあとの“使用済み”歯ブラシを、お付きの女性党職員にわざわざ渡していたというのです。その歯ブラシを女性が受け取るかどうかで、忠誠心があるか試していたのだとか。また、自分を取材にきた女性記者に対し、カードマジックを披露しながら女性の手を握った、という報道もありました」
こうした過去の振る舞いが事実なのだとしたら、ポスト石破を狙うどころか、総裁選に挑む資格すらないだろう。ネット上ではこうした問題行動が再び“発掘”されており、不快感を訴える声があとを絶たない。
《歯ブラシ茂木 マジで無理》
《度を超えて気持ち悪い》
《セクハラの変態》
さらに、政策面でも不信感は強いという。
《消費税を下げるなら年金3割カットって言ってた人だよね》
《もし茂木さんが総裁になれば年金3割カットか……怖すぎる》
など、ショッキングな投稿も目立つ。一体どういうことなのか?
「茂木氏は2022年6月のNHK『日曜討論』に出演した際、『みなさんからお預かりしている消費税は年金・介護・医療、子育て支援、社会保障の大切な財源でして、これを野党が言うように下げるとなりますと、年金財源を3割カットしなければなりません』と述べました。カットするのは“年金給付額”そのものではなく“財源”という趣旨でしたが、財源が減れば制度の維持は困難となり、自ずと給付も下がっていくのは避けられません。
これはいわば、減税を封じるための“脅し文句”に近いと言わざるを得ない。制度改革や新しい財源確保の道を示すべきなのに、『消費税を下げるなら年金を削るしかない』という短絡的な結論を国民に突きつけたことが、いまだに尾を引いているのだと思います」
果たして総裁選の行方やいかに――。