とんねるず・石橋貴明(2024年1月)

 2025年4月に食道がんを公表した、芸能活動休止中のとんねるず・石橋貴明(63)の近況を9月11日発売の『女性セブン』が報じている。

 当初は早期発見とのことで半年後には復帰可能ともされたが、実際には食道がんに加えて「咽頭がん」も併発。抗がん剤投与と手術による治療が行われており、現在は回復に向けて療養に努めているという。

 石橋がレギュラー出演を続けている、夏冬の年2回で放送されていたフジテレビの特番『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』も、「石橋の病状」を理由に夏季放送分を見送る措置がとられた。今冬についても「実現の可能性を探る」と同局はとどめている。

 そんな現状が心配される石橋をキャッチした女性セブン。同誌によると8月下旬、まさに診療を終えた後だったのか、都内の病院で目撃された石橋は大量の薬が入った袋を手にしていたようだ。

垣間見えた石橋の不屈の“魂”

 グレーのポロシャツとカーゴタイプの短パンから、それぞれ伸びでた色白の手足は骨や筋が浮き出るほどに細い。院内ともあってマスクを着用した顔からは、がん治療の影響もあって食事もままならないのか、やつれているようにも見える。

 そしてメディア出演時は白髪染めをしていたのだろう、この日はキャップからのぞく髪の毛は真っ白で、いつもの若々しい石橋の面影はない。身長180cm超えの大柄な体格だからこそ、余計に“激ヤセ”ぶりが際立った1枚だった。

 それでも、写真からは「がんに負けない」との不屈の“魂”も垣間見えた。彼がかぶっていたのは、メジャーリーグ球団『ボストン・レッドソックス』のキャップ

ボストン・レッドソックスの吉田正尚選手の取材にあたる石橋貴明(公式インスタグラムより)

 プロアマ問わず野球が大好きで、近年は芸能界屈指の“メジャーフリーク”として知られ、2022年からABEMA『MLB石橋貴明スタジアム』メインキャスターも務める石橋。現地にも公私に足を運んでは、レッドソックス・吉田正尚外野手(32)をはじめとする日本人メジャーリーガーへの取材を重ね、親交も深めている。

 2023年4月にも、約2週間にわたるMLB観戦旅から帰国した石橋は、自身がパーソナリティーを務めるTBSラジオ『Paravi presents 石橋貴明のGATE7』(2025年6月に終了)にて、当時のロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手(31)の活躍を興奮気味に伝えた。

メジャーリーガーは体力化け物

「あの試合(ボストンでのレッドソックス戦)やって、エンゼルスは次にニューヨーク移動してすぐ試合で、大谷さんはその試合で初回ホームランですからね。ヘビーなスケジュールこなして、メジャーリーガーは体力化け物ですよ!」

 石橋が着用したMLBキャップには、体力を要する闘病生活においてメジャーリーガーの「体力化け物」にあやかりたい気持ちがあるのかもしれない。

 1994年公開の米映画『メジャーリーグ2』に、日本人メジャーリーガー“タカ・タナカ”として出演した際、気落ちしたチームメイトを鼓舞するために叫んだ名台詞。

「You have No Marbles!」

 壮絶な闘病生活で挫けそうになった時、“漢・石橋”はそう自分自身に言い聞かせていることだろう。