囲み取材に応じるEXILE・ATSUSHIのモノマネ芸人RYO(本人Xより)

 人気バラエティー番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の演出を務める藤井健太郎氏が9月10日にXを更新。前日の橋幸夫さんの通夜で起こったハプニングを受けて、苦言を呈した。

過去には矢沢永吉ともめた“永ちゃんそっくりさん”も

《「そっくりさん系のモノマネ芸人、ヤバい説」は日々立証を続けております》《マネや声マネなどと違い、ひとつも努力せずに売れてしまうことがあるため、そっくりさん系のモノマネ芸人にはヤバい人が多めに含まれているのは有名な話》

 スポーツ紙記者が事情を説明する。

「橋さんは4日に82歳で亡くなりました。9日の通夜には鳩山由紀夫元首相のほか徳光和夫さんや舟木一夫さんなど、著名人が数多く参列。その中にEXILEのATSUSHIさんらしき人物もおり、会場に集まっていた報道陣から取材を受けたのですが、実はATSUSHIさんのそっくりさん芸人であるRYOさんだと判明します」

 RYOは黒いネクタイを着用したスーツ姿であったものの、金髪にサングラス姿で、一見するとEXILEのATSUSHIとしか見えない。生前の橋さんと特段の関わりもなく、しかも、通夜のあとに更新したSNSに、自分が取材会場に向かって歩く様子や取材を受けている動画、フラッシュを浴びながら会場入りする動画を投稿したため“売名行為”と炎上した。藤井氏はこの行動を“ヤバい”と感じて上記のポストに至ったのだろう。

橋幸夫さんの葬儀式場へ向かうEXILE・ATSUSHIのモノマネ芸人RYO(本人Xより)

 ネット上でも同様の指摘が聞かれる。

《けっこう非常識なニュースを見てずっこけてる。親が橋幸夫さん好きだったからなおさら失礼な人間だなって感じますね……》
《売名だとしても非常識!! 時と場所考えなよ〜》

 藤井氏が指摘する通り、著名人の“そっくりさん芸人”の中にはたしかにトラブルを起こした人物も。

「以前、歌手の矢沢永吉さんのそっくりさんとして活動していた男性は、自身のホームページに“矢沢永吉が唯一認めたものまねタレント”という一文を掲載し、これに矢沢さんサイドが抗議。そっくりさん側は削除を進めていましたが、矢沢さんサイドから提訴される行き違いが生じてしまいます。これに憤ったそっくりさんは1億円の損害賠償を求めて矢沢さんサイドを逆提訴しました」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 男性側の“逆ギレ”とも言える裁判は、男性側が50万円の支払いと詫び状の提出をすることで和解。だがその後、再び矢沢に損害賠償を求める訴えを起こして棄却されるなど“泥沼化”した。

 また、北の大地・北海道生まれのレジェンド歌手の“そっくりさん”にもトラブルが存在する。

「歌手の松山千春さんのそっくりさんタレントとして活躍していた人物は恐喝の疑いで逮捕された過去があります。自身が参加した飲み会の写真を知り合いの女性がSNSにアップしたところ、肖像権侵害などと脅迫して現金十数万円を振り込ませた疑いでした」

 そっくりさん芸人の多くは“ヤバい人”ではないはずだが、今回のATSUSHIそっくり芸人RYOのせいで巻き添えをくう形になってしまった。ATSUSHIだけでなく、芸人仲間にまで迷惑をかけた責任は重いだろう。