千葉ロッテマリーンズ・益田直也投手(公式インスタグラムより)

 千葉ロッテマリーンズの右腕・益田直也投手(35)が左手骨折の怪我を負い、今シーズンの一軍復帰は絶望的となる見通しだ。

 8月19日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦後に登録抹消されている益田は、これまで球団は「上半身のコンディション不良」と説明していたが、その実は同日のリリーフ失敗後、ロッカールームに下がった際にロッカーを殴ったことが原因と判明。

 一流のプロ野球選手の証である「名球会」入りの条件「250セーブ」達成を目前に控える益田だが、ベテランらしからぬ愚行にロッテファン、野球ファンも呆れるばかりだ。一方でーー、

《一応利き手じゃない左手を骨折だから 最後の理性はあったのか》
《投げる右手じゃなくて良かったのかもしれないけど》
《利き手じゃないからブルガリア杉内よりはマシ でも益田は罰金でしょこれ 何してんねん》

 投手の“商売道具”である「利き手」の右手ではなく、怪我をしたのが左手だったことが唯一の「救い」とする声も。

 というのも2004年、福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)の杉内俊哉(44、読売ジャイアンツ投手コーチ)がノックアウトされた後、ベンチを怒り任せに殴って利き手の左手を骨折する“事件”が起きた。杉内は残りのシーズンを棒に振り、さらに600万円の罰金処分が下されている。

 2024年にも横浜DeNAベイスターズのスペンサー・パットン(37、2025年に現役引退)が、やはりKO後にベンチ内の備え付けの冷蔵庫を殴って、利き手の右手を骨折。杉内同様に500万円の罰金が課せられている。

左手骨折の直前には利き手でベンチを殴打

2025年8月19日の楽天戦でリリーフ失敗、ベンチ内の設備を殴るロッテ・益田直也投手(SNSより)

 益田もまた利き手の負傷こそ免れたものの、自分本位の行為で戦列を離れる事態を招いたことから「罰金」対象として見られるのも仕方がない。しかし、彼の愚行はこれだけではなかった。

 8月19日、九回表の土壇場で楽天・辰巳涼介選手(28)に同点タイムリーヒットを打たれてマウンドを降りた益田。ロッカールームに引き下がる前、ベンチ内で腰を下ろしてガックリと項垂れたのち、顔を上げてグランドに目を向けた矢先に悔しさがこみ上げ、自分の不甲斐なさに腹を立てたのだろう。

 中継で映されたのは、ベンチ横に設置されていた小型テーブルを、右手で力任せに殴打する益田の姿。翌日の登録抹消を受けて、同シーンを目撃していたファンからは「右手負傷」を心配する声も上がっていたのだった。

 若手選手のお手本になるべきベテラン、しかも年俸2億円を手にする“一流選手”による愚かな行為。杉内級の罰金処分を受けても文句を言えないだろう。