草なぎ剛 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/荒川英亮 スタイリスト/黒澤彰乃 衣装協力/ジャンピエール(アドナスト)

 9月22日で立ち上げから8周年を迎えた“新しい地図”。多忙な日々を送る草なぎに、10月13日から始まる主演ドラマや舞台のことについて聞いた。

“大人のつよぽん”も見れますよ(笑)

主演ドラマ『終幕のロンド』 で草なぎさん演じる鳥飼樹は、奥さんを亡くしたあと、遺品整理人として働きながら息子を育てるシングルファーザーです。樹の魅力はどこだと思いますか?

一生懸命なところ。依頼人の気持ちに寄り添う大変な仕事だけど、何事にも一生懸命に生きている姿に共感しました。物事がうまくいかないこともあるけど、みんなが持っている悩みや喜びを反映しているキャラクターだと思います

─完全オリジナル脚本ですね。

今期のドラマ脚本賞獲れると思うくらい本当に面白くて。遺品整理や生前整理って誰にでも関わってくる問題で、視聴者の方にも身近な話だし、物を整理しきれないっていう人も多いと思うから、ドラマを通じて気持ちが動く人もいるんじゃないかな。その中で人妻との禁断の恋も描かれているから、“大人のつよぽん”も見れますよ(笑)

─亡くなった方の遺品から見えてくる生きざまにグッときますが、草なぎさん自身も俳優の大杉漣さんのギターを形見に譲り受けました。

漣さんのギターはとても良く鳴るんだよ。ファンミでも弾いたし、最近よく使ってる。触れるたびに漣さんの思いを感じるというか、心があったかくなるんだよね。たしかに漣さんは僕の中に生きてるし、本当に大切な宝物です

─11月15日からは主演舞台『シッダールタ』の公演も始まります。

そうなの、ドラマの放送と重なるところが面白いよね。『シッダールタ』は東洋思想や悟りの世界をテーマにした作品で、自分と向き合うきっかけにもなると思うし、足を運んでくれた方はドラマとは全然違う僕にびっくりすると思うよ

─新しい発見がありそうですね。

役とともに成長している感覚があって。すべての作品に言えることだけど、自分の人生にリンクしている感じがするんだよね。今回の舞台はエネルギー量が半端ない作品なので、それに負けないように僕も頑張ります!

無限に食べられるものは?

もう季節が終わっちゃうけどスイカ。無限とは言わないけど、今年の夏もいっぱい食べたよ。20玉ぐらい食べたんじゃないかな。ブラックジャック(種なし)じゃなくて、縞模様が入ってる種ありの普通のスイカが好き。味がやっぱり違うんですよね。まだスーパーにあるかな? あったら買って帰ろう(笑)

自分を動物にたとえるなら何?

「人間じゃないですかね。人間も動物でしょ。なんて言ってるところが天邪鬼だよね(笑)。僕、これをやれって言われたら、やらないんですよ。逆を行くのが好きで。決まりきったことが好きじゃなくて(笑)。たまにやりすぎて失敗したりとか、何を考えてるんだろうって思われるんだけど、自分としてはそっちの方が楽しくて。だから、私は天邪鬼な人間です(笑)

『終幕のロンド−もう二度と、会えないあなたに−』10月13日スタート カンテレ・フジテレビ系 月曜夜10時〜、『シッダールタ』11月15日より東京・世田谷パブリックシアターほか、兵庫にて上演