
日常の気になる疑問を解決!飲み物の味は氷で変わる?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.飲み物の味は氷で変わる?おいしさを引き出す氷の作り方
A.氷はグラスからはみ出すくらい、そして表面を濡らしてから使って(バーテンダー 安藤穂高さん)
残暑を感じる日もあり、冷たい飲み物がまだまだ手放せない。そこでポイントとなるのが「氷」。飲み物をさらに引き立てる、透明で解けにくい氷の作り方を、長年バーテンダーとして活躍している安藤穂高さんに教えてもらった。
「冷たい飲み物を最もおいしく味わえる温度は5~11℃とされており、この温度を保つには質の良い氷が欠かせません。その最大のポイントは、短時間で飲み物とグラスを冷やしきることです」
これによって飲み物、氷、グラスの温度差が縮まり、氷が解けにくい状態が生まれる。温度差が大きいと氷はすぐに解け始め、飲み物が水っぽくなってしまう。グラスは使う前に冷やしておき、グラスの縁からはみ出るくらいにたっぷりと氷を入れよう。
さらに安藤さんは「氷は濡らしてから使う」ことを推奨。冷凍庫から出したばかりの氷に付着している霜や不純物を水で洗い流すことで、雑味を取り除き、氷の温度を少し緩めることで飲み物との温度差が縮まってより自然になじむようになる。このひと手間が、スムーズな口当たりを生み出すという。
「水道水をそのまま使わず、一度煮沸して不純物や空気を抜いた水を、時間をかけてゆっくり凍らせるとクリアで解けにくい、おいしい氷に。時間をかけて凍らせるための手軽な方法は、製氷機や冷凍庫の温度設定を変えることです。
温度調節が可能なら、できるだけ温度を高めに設定してみてください。また製氷機を清潔に保ってカビの増殖を防いだり、香りの強い食品を遠ざけるなどして、氷へのニオイ移りを防ぐことも品質を保つ上で大切」