
「斉藤さーん!」
「はぁ~い!ありがとねー!」
バームクーヘンを購入した子どもに笑顔を見せていたのはジャングルポケットの元メンバー斉藤慎二。昨年7月、ロケバス内で20代女性に性的暴行を加えたとして、今年3月に在宅起訴された。
「マスコミは嘘しか書かない」
「在宅起訴から1か月後には『バームSAITOU』というバームクーヘンを販売する事業を群馬県で始めて、宮城県石巻から長崎県の五島列島まで、日本各地を回っています。当初は行列ができて、連日完売していたようです」(ワイドショースタッフ)
バームクーヘンの販売を始めてから約4か月たった8月下旬。『週刊女性』は群馬県へ向かった。この日も斉藤本人と数人のスタッフがパチンコ店の駐車場でバームクーヘンを販売していた。記者がバームクーヘンを1つ購入し、話を聞こうと名刺を出すと、斉藤の表情が変わった。
「取材はいっさいお断りしています。マスコミは嘘しか書かないので」
と、取材拒否。同じく買いに来ていた客に話を聞いていると、
「ほかのお客様の迷惑になるので、やめてください」
と、記者にスマホを向けて動画を撮影し始めた。その様子を見ていた別の客が、記者にこう声をかけてくれた。
「大変ですね。買ったのにヒドイよね(笑)」
期日先送りの可能性
その男性客も初めて斉藤のバームクーヘンを買いに来たという。
「冷やかし半分で来たんだけどね。でも、人生は何度でも立ち上がれますから」(同・客)
とエールを送る。
バームクーヘンの販売に精を出す斉藤だが、裁判はどうなっているのか。弁護士法人「ユア・エース」代表弁護士の正木絢生さんに今後の裁判について聞いてみた。
「一般的に、在宅起訴の事件では、起訴から初公判まで1か月半後から2か月後程度で期日が指定されることが多いのですが、性的暴行事件のように被害者の証言が重要となる事案では、期日が先送りされる場合があります」

まだ裁判が始まっていないのは次のような要因も考えられるという。
「性犯罪は被害者の心理的負担が大きいため、法廷で証言するか、どのように供述するかについての調整が必要となり、準備に時間がかかる場合があります。また、証拠開示や争点整理に時間を要することも考えられます。ほかにも、都市部の裁判所は事件の件数が多く、在宅起訴の場合は被告人が身柄拘束されず、緊急性が低く扱われて、期日が先送りされやすいという事情もあります」(正木弁護士)
バームクーヘンを売り続ける斉藤の賞味期限は─。
◆弁護士プロフィール
正木絢生(まさき・けんしょう)弁護士法人ユア・エース代表。第二東京弁護士会所属。消費者トラブルや交通事故・相続・労働問題・離婚・借金など民事事件から刑事事件まで幅広く手掛ける。BAYFM『ゆっきーのCan Can do it!』にレギュラー出演するほか、ニュース・情報番組などメディア出演も多数。YouTubeやTikTokの「マサッキー弁護士チャンネル」にて、法律やお金のことをわかりやすく解説、ユア・エース公式チャンネル「ちょっと気になる法律相談」では知っておきたい法律知識を配信中。
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