
10月4日に行われる自民党の総裁選。各候補者がメディアの前でアピールするなか、特に注目を浴びているのが高市早苗氏だ。
昨年行われた総裁選では、高市氏は最初の投票では1位だったものの、石破氏と決選投票で敗北した。今回のリベンジ戦では当選に近い人物の1人として注目を集めている。しかし、SNSでは彼女のメディア出演時における“ある表情”について話題が集中しているという。
「SNSでは“高市氏の笑顔が作り笑いに見える”と指摘が相次いでいます。政治家が何を考えているかは有権者にとって極めて重要なので、発言や行動だけでなく、その表情にも注目が集まる傾向があります。なかでも高市さんの表情に“違和感がある”という人が多いようです」(全国紙記者)
タレントの古舘伊知郎さんも自身のYouTubeチャンネルで「作り笑顔もはなはだしい」とコメントしている。
高市早苗、言葉の合間に入る“作り笑顔”
SNS上では、
《なぜ言葉の合間に作り笑顔を入れるの?普通に話せばよいのに》
《高市はいまだにつくり笑顔をやり続けている》
《前回総裁選の反省からソフトイメージを意識しているようだが、作り笑顔はやめた方がいい》
《話している途中で、過剰な笑顔がいきなり現れて、とても恐ろしいんだけど。ここまで笑顔が必要な話は一切してないのに》
など厳しい声が上がっている。

「作り笑いをする心情には、(1)本当の感情を隠している(2)相手に安心感や親近感を与えようとしている(3)その場の雰囲気を壊したくない(4)自分の焦り感情を整理するための時間稼ぎ、の4つがあります。そして、作り笑いをする場面は、(1)本当の感情を隠すため(2)見せたい自分を演出するため、の2つに大別されます」
と話すのは、公認心理師でありカウンセリングルームの室長を務める竹内成彦さん。
「高市氏は、『日本を立て直すために、何としてでも総理になろう!』という気持ちで燃えに燃えているのだと思います。そういう強い決意と覚悟の気持ちを隠すために、あえて柔和な笑顔を作り続けているのだと思います」
作り笑いに隠された「高市の気持ち」
竹内さん自身、実際にTVで高市氏を見ていて思った事があるという。
「先日、『報道ステーション』を見ていたのですが、大越キャスターから、『なぜ自民党は嫌われたのか?』と聞かれた高市氏は、案の定、作り笑いを浮かべながら、無難に質問に答えました。高市氏は、本当は、石破首相を非難したかったのでしょう。しかし、それを表に出せば、前回石破氏に投じた議員票が、自身に流れてこない恐れが生じます。だから高市氏は、自分の本音を隠し、あえて、政権運営の課題全般に言及するような、当たり障りのない答えを選んだのだと思います。高市さんの作り笑いやジェスチャーから、高市さんの『怖い人だと思われたくない。穏健な人だと思われたい。自分は穏健保守なんだ』というメッセージを、伝えたい気持ちが、伝わってきました」
表情ひとつとっても、そこには政治家としての計算や葛藤が垣間見える。笑顔の裏にある“本音”を、有権者はどう評価するのか――。