政策を訴える小川晶市長(公式HPより)

「男女としての一線は越えておりません」

 “ラブホ密会”の報道を受け、前橋市の小川晶市長が口にしたこの言葉が波紋を広げている。

前橋市長、ホテルまで公用車を使用

小川晶前橋市市長(前橋市公式YouTubeより)

「9月24日、小川市長は市に勤務する既婚の男性職員と複数回ホテルで面会していたことを報じられ、同日夜に釈明のための臨時会見を開きました。市長によると、この男性職員が既婚者であることを認識した上で、今年2月から9月の間に10回以上、市内のラブホテルを利用していたと言います。

 その際、市役所からホテルまでの移動に公用車を使用したケースがあったことも認めたのです。しかし、あくまでも“ラブホテルではご飯を食べながら公私にわたる相談に乗ってもらっていた”と説明。“男女の関係はない”ことを強調していましたが……」(全国紙社会部記者)

 小川市長の“一線は越えていない”発言は、過去の不倫報道から鑑みるに“悪手”と言えそうだ。

「'17年に元SPEEDメンバーの今井絵理子参議院議員と当時神戸市議だった橋本健さんが“手つなぎ不倫”をスクープされた時のことが思い起こされますね。この際話題になったのが、両者とも報道を受けて“一線は越えていない”と主張したことです。

 この件は情報番組『スッキリ』でも報道され、コメンテーターを務めていた菊池幸夫弁護士は“マンションやホテルに入ってドアがバタンと閉まったら、もう一線を越えていないと言っても無理です。少なくとも裁判ではその言い訳は通りません”と一刀両断しました。小川市長も同じ元弁護士。“一線は超えていない”は不貞の言い訳になり得ないことはわかっていたはずですが……」(メディアライター、以下同)

「謝罪したほうが印象がいいのに」

 実際、小川市長の謝罪会見を受けてネット上では

《2人で10回以上もホテルに行って“何もありませんでした”は意味不明すぎる》
《相談に乗ってもらうだけなら庁舎の会議室でいいんじゃ…》
《なんでこの期に及んでこんな言い訳ができるんだ》
《潔く認めて謝罪をしたほうが印象がいいのに》

 と、冷ややかな声が寄せられている。

 一方、小川市長や今井氏のケースとは反対に不倫報道を潔く認め、謝罪した政治家もいる。

「’24年に“赤ベンツ不倫”が報じられた広瀬めぐみ元参議院議員です。広瀬さんは赤いベンツに外国人男性を乗せ、ホテルに入っていったことが報じられましたが、その後すぐに報道陣の前で、不倫を認め涙を浮かべながら謝罪したのです。

 広瀬さんは“私の軽率な行動により、学生時代から私を支え続けてくれた夫を裏切ることとなり、また、子どもたちにもつらい思いをさせてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです”と反省の意を表した上で、“私も一生をかけて、夫と家族に償ってまいります”と決意を語りました。苦し紛れの言い訳をすることなく、謝罪をしたことで、事態の収束は比較的早かった印象です」

 同じ“不倫報道”でも、その後の対応次第で印象は大きく分かれる。小川市長の「一線は超えていない」は、果たして市民にどう受け止められるだろうか――。