
9月29日、自民党総裁選挙管理委員会の逢沢一郎委員長が“陣営間の対立を煽りかねない事案”などについて、陣営の選挙責任者を厳重注意したとする声明を所属議員宛てに発出。
どうやら、小泉進次郎農林水産相陣営が行なったとされる“ステマ疑惑”を受けての厳重注意と見られている。
小泉氏の“やらせコメント”
「複数の陣営にそれぞれ厳重注意があったとのことですが、小泉陣営のステマ疑惑が念頭にあったことは間違いないでしょう。
そもそもステマ疑惑とは、小泉氏を支援する牧島かれん議員が、小泉氏を称賛する“やらせコメント”を配信動画へ書き込むよう関係者に依頼していたというもの。どのように書いてほしいかという例文まで付けて指示していたという、かなり念の入ったものでした」(全国紙政治部記者)
やらせコメントを書き込むよう指示していた牧島議員は、ステマ疑惑が明るみになると責任を取って小泉陣営の広報班長を辞任。
しかし、この問題に強く異議を唱えたのが弁護士の橋本徹だ。
橋本は29日に出演した『旬感LIVE とれたてっ!』(関西テレビ系)で、
「この小泉さんのステマ問題について、本当はもっと自民党は大騒ぎをしないといけないぐらいの大問題ですよ」
と言及。民間業者を例に出し、
「書いてねってことをやったら一発アウト」「書いたタレントさんも多分テレビに出られなくなる」
と厳しく非難した。加えて、今回のステマ行為は、総裁選辞退に匹敵するほどのことだとも語っている。
小泉氏の地元党員が“爆増”
それほどのことを“やらかした”小泉陣営。しかし、今回の処分は厳重注意のみ。しかも「誰に注意したのか」具体的な情報は伏せられており、なんともふわっとした処分となっている。これに対して、
《処分が甘すぎると思う。国民の声が大きくなったから“やむなく”注意しただけなのでは?》
《政治家の常識は一般市民の非常識ということがよくわかる》
《選管自体に大いに問題があるようだね。公平な選挙をしようという気がまったく見られない》
など、不満の声が噴出している。

「さらに不信感を煽っているのが、小泉氏の地元・神奈川県の自民党員が、ここに来てなぜか800人以上増加していることです。9月27日、選挙管理委員会が総裁選投票資格のある党員数を“一部党員の継続に関し、齟齬があった”として訂正したのですが、このタイミングで小泉氏の地元のみこれだけ増えるというのは、少しきな臭さを感じられても仕方がないでしょう」(前出・政治部記者)
疑惑に揺れる総裁選。国のトップを決める選挙がこれでは、不安しかない国民も多いことだろう――。