
前橋市役所の既婚男性とラブホテルに10回以上行き「公私にわたる相談をしていた」「男女の関係はない」と言い切った、小川晶前橋市長。
騒動発覚翌日に謝罪と釈明の記者会見を開いた小川市長だが、市役所には苦情や抗議の電話が鳴り止まず、2日後には2000件を超えたという。
前橋市職員「我々も詳細を知らない状況」
記者会見翌日、前橋市職員課に週刊女性PRIMEが問い合わせると、
「昨日の記者会見を行う前に、“報道に出るので対応してください”とアナウンスがありましたが、我々職員も詳細を知らない状況です。報道が出たのが昨日の夕方。業務時間外でしたが、午前中までですでに50件~100件程度のお問い合わせをいただいております」
と、詳細も知らずに対応に追われた様子が伺える。
そんな中、29日に前橋市は《市長報道専用電話》のホットラインを立ち上げ、10人の職員がクレーム対応に追われているというのだ。
「会見翌日から電話が鳴り止まず、電話を切ってもすぐにかかってくるという状態に、職員はかなり疲弊しているようです。回線が混雑し、正当な業務もままならず、市役所としての本来の機能がマヒしつつある状況のようです」(一般紙記者)
市長報道専用電話の設置は「窓口機能を維持するため」だというが、この対応に疑問を感じる人も少なくない。
「そもそも、市役所に苦情や批判の電話を入れたところで、何が解決するのか、ということですね。“多くの声”が市長の辞任につながることもありますが、ただでさえ役所が混乱している中、苦情の電話は通常業務に影響が出てしまいます。市民は本来すぐできる必要な手続きに時間を取られてしまうわけですからね」(同前)
苦情電話2000件の異常事態
「市長」が「公用車」を使って「既婚部下」と「不倫疑惑」。こんなに不信ワードが満載な騒動だけにクレームを入れたくなる気持ちもわかるが、市役所に苦情電話を入れる人に対しては、思いのほか批判の声が集まっている。

《市役所職員の仕事は市長のクレーム対応ではない》
《こんなムダな仕事があるだろうか》
《担当になってしまった職員さんが気の毒でなりません》
《変な正義を振りかざして得意になるな》
と、対応する職員への同情の声がかなり目立つ。
「最初の記者会見で市長が“進退をめぐる問いかけ”に答えなかったことが、このような事態を招いたのでしょう。市民だけでなく多くの国民にとって、非常に不快であり耳を疑うような話。当然、すぐに辞任するだろうと思っていた人がほとんどなのではないでしょうか。兵庫県の斉藤知事、伊東市の田久保市長、疑惑の人の“しがみつき”報道が多いだけに、“お前もか!”と思った人は多いと思います」(同前)
市議会全員に説明をした26日、「恥を知れ!」との声が飛ぶ中、小川市長は続投する意向を示した。次回の説明会は10月2日、非公開で行われる予定だという。
《市長報道専用電話》の解体はいつになるのだろうかーー