
10月2日、俳優の唐沢寿明と山口智子が所属していた研音を退所し、新たに「TEAM KARASAWA」を設立することを正式に発表。2人は連名で研音の公式サイトにて「人生一巡りして再び『生まれ直す』新たな挑戦に挑みたい」と心境を告白した。
宇宙や見えざる存在との対話を志向
退所報告を受け、改めて注目を浴びたのが、山口の悠々自適な還暦ライフだ。
「1996年のフジテレビ系月9ドラマ『ロングバケーション』で木村拓哉とダブル主演を務め、“月曜9時に街からOLが消える”と言われるほどの社会現象を巻き起こしました。その後、唐沢との結婚を機にドラマの主演から遠ざかり、女優業は抑え気味に。以降は世界を旅し、文化や音楽に触れるライフスタイルにシフトして行きました」(スポーツ紙記者)
そんな山口は、最近になってバラエティや情報番組で独自の人生観を語る場面が増えている。
9月21日放送の『ちょっと聞いてよ! ぐちバカリ』(TBS系)では、美容法について「60年生きてわかったことは、表面塗りたくっても何も始まらない、一番効果があるのは旅」「旅をしているとピチピチが溢れてくる」との持論を展開。また、10月1日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)では老いについての質問に、「神様が意味があってそうしてるんだと思って」「まぁそんな細かいことは見なくていいんじゃねえかってたぶん言ってくれてる気がするんですよ、神様」と、“神の意志”を感じながら年齢を受け入れる哲学を披露して見せた。
また、山口は2010年から世界各地の民族音楽を映像で保存するプロジェクト『LISTEN.』をライフワークとしてきた。前出のスポーツ紙記者が語る。
「これまで約30カ国を訪れ、250曲以上を収録。この活動について、山口は番組にて『100年後、1000年後に自慢したい、今の音が詰まったタイムカプセルであり、地球外生命体に自慢したい、カッコいい今の地球が入ってる』と、“宇宙人”を意識した活動であるかのように力説していました。音楽に耳を傾けることで目に見えない『空気や愛』の気づきを得たとも明かしており、その姿勢はまるで“宇宙や見えざる存在との対話”を志向しているかのようにも映ります」
投稿する動画タイトルが独特すぎる
山口は旅の様子を自身のYouTubeチャンネルで公開中。昨年からはオカルト情報誌『月刊ムー』編集長の三上丈晴氏とともに日本各地を旅する企画を配信している。
「動画で山口は、三上氏と対面するや真っ先に握手を求め、『嬉しい! やっと会えた』と大感激。三上氏が繰り出す“神”に関する小難しいトークにもしっかりついていけるほど知識があることに、動画のコメント欄にも驚きの声があがりました」(YouTubeライター)

山口が投稿している動画を観ると、〈卑弥呼の墓? 三上編集長と巨大古墳の謎に迫る!前方後円墳ミステリー〉〈失われたアークが眠る? 倭の謎へ 徳島・阿波編〉〈謎の大陸?斑鳩寺に伝わる秘宝。聖徳太子の地球儀〉〈古代シュメール? 磁気異常? 熊本巨石群・拝ヶ石(おがみいし)の謎〉といったスピリチュアル感漂うタイトルがズラリと並んでいる。
「ともあれ、チャンネル登録者数は約17万人。再生回数も軒並み10万回前後にとどまっており、かつて『ロンバケ』で日本中を熱狂させた視聴率クイーンからすれば物足りない印象は否めません。どことなくオカルトな雰囲気が漂っているのが、往年のファンには“これじゃない感”を与えてしまっているのかもしれません」(前出・YouTubeライター)
9月には山口が出演した1995年の大ヒットドラマ『王様のレストラン』(フジテレビ系)が再放送され、改めて彼女の女優復帰を待ち望む声で溢れたが、事務所退所でさらに自由となった山口は“スピリチュアル旅人”人生を加速させていくのだろうか。