
ナインティナイン・岡村隆史らが出演した元フジテレビ“看板”番組の人気企画が復活。10月10日から『FOD』で独占配信される予定だが、配信開始前から何やら“いわくつき”の様相でーー。
フジテレビの人気バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』で、数々の伝説を残した企画「岡村オファーがきましたシリーズ」。岡村がさまざまなオファーに体当たりで挑戦する様子を追った、笑いあり涙ありのドキュメンタリータッチの企画だ。
最後のオファーは2017年10月放送の第15弾で、アーティスト・三浦大知のライブ参加。かつてSMAPやEXILE、モーニング娘。のコンサートにも“メンバー”として出演した岡村だけに見事、ダンスを完遂してオファー成功で終えたのだ。
そんな有終の美から8年、『めちゃイケ』ではなく、FODの新コンテンツ『めちゃ×2メチャってるッ!』として復活したオファーシリーズ。今回、岡村にオファーを出したのはJO1、INI、DXTEEN、ME:I、IS:SUEらが所属する『LAPONEエンタテインメント』。そんな人気アーティストが集結した合同ライブ『LAPOSTA 2025』への出演を含めた、プロジェクト発足からの岡村の3年間を追った、シリーズ復活にふさわしい番組になりそうだ。
「ボクシング」編の映像に覚えた違和感
本編配信に先駆けて10月3日、『FOD』公式サイトと制作会社の公式YouTubeで投稿された予告動画。「あの青ジャージが帰ってくる!」とのナレーションから続いたのは、SMAPやEXILEのライブ参加、結婚式の司会、フルマラソン挑戦、劇団四季『ライオンキング』出演など、過去のオファーシリーズを振り返る“総集編”映像。
ところが2004年放送の「ボクシング」挑戦には違和感を覚えた。汗だくになって疲労困憊の表情で必死にパンチを繰り出す岡村のシーンだが、背景に流れる歓声や出演者による音声がくぐもって聞こえるのだ。他の年代のシリーズ映像も確認したが、音声やBGMははっきりと聞くことができる。
2004年7月25日に放送された「オファーシリーズ」第9弾は、元世界王者の具志堅用高とのボクシング対決。1年以上にわたってトレーニングを積み、具志堅と4ラウンドにわたる死闘を繰り広げた岡村。その試合が放送されたのは通常の『めちゃイケ」ではなく、『FNS27時間テレビ』だった。

この年の『27時間テレビ』司会を務めたのがナインティナイン・岡村と矢部浩之、そしてSMAPの中居正広。岡村のボクシング対決でも、実況を務めた佐野瑞樹アナ、解説者のガッツ石松と一緒にリングサイドの放送席に座ったのだった。
当時、「岡村さん、ジャブを嫌がってますね」「ボディー気をつけて」などとガッツ顔負けの解説ぶりを披露し、リングサイドから張り上げた声が終始放送に乗っていた中居。たしかに予告動画での“くぐもった声”は彼のものにも聞こえる。
港浩一元社長、元編成部長も関わった
バラエティー番組に携わる制作会社スタッフに動画を確認してもらうと、
「う〜ん、2004年ですよね。元となったVTR映像の乱れとも思えますが、動画編集の際に中居さんの声に気がついて加工した可能性もなきにしもあらず、でしょうか。今や“中居さん”は、うっかり放送したら炎上の“火種”にもなりかねませんから」
直前のSMAPライブ回の映像では中居はおろか他メンバーの姿も映らない、岡村のダンスシーンが無難に使われていたが、まさか映像に乗っていた「中居の声」までも削除対象と見られてしまったのか。
「ちなみに、2004年の『27時間テレビ』プロデューサーには港浩一元社長も名を連ね、また対戦相手の具志堅さんを選んだのは、中居さんの女性トラブルに深く関与したとされる、当時APだった元編成部長の男性だったと記憶しています。
もちろんオファーシリーズ、岡村さんには何ら落ち度はありませんが、かつての有力者たちが関わった“いわくつき”といったところでしょうか」(前出・スタッフ)
予告動画の最後にはお馴染みの青ジャージ姿で、55歳とは思えないダッシュを見せている岡村。そんな旧友を懐かしむべく、中居もFOD視聴の準備を整えているころか。