
「撮影はダッシュを求められまして、予想以上に走りましたね」
10月6日に第1話が放送されたフジテレビ系“月9”ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』。先んじて都内で行われた取材会で、主演を務める沢口靖子は、そう言って胸を張った。
「沢口さんの刑事ドラマといって思いつくのは、なんといっても1999年からテレビ朝日系で放送されている『科捜研の女』でしょう。毎年のように連ドラかスペシャルドラマが放送されて、2021年には映画版も公開されました」(テレビ局関係者、以下同)
そんな沢口がフジテレビ系の月9枠に“鞍替え主演”するということで、放送前から注目されていた。
「フジテレビは4月クールで『続・続・最後から二番目の恋』を放送しました。これは、小泉今日子さんと中井貴一さんというベテランが主演でシリーズ化していた人気ドラマの続編。フジテレビのドラマは、若い視聴者層を新たに取り込むのではなく、これまでもテレビドラマを視聴していた中高年層やシニア層に向けた内容に舵を切ったと言われています」
たしかに、今回の沢口版『絶対零度』も、Season5。初回シリーズは2010年4月クールで放送されており、当時の主演は上戸彩。その後、単発ドラマや続編があり、沢村一樹が主人公を務めたことも。
今年で60歳「あんなに走れるのすごい」
今年60歳になったベテラン沢口が、フジ月9に“ルーキー”として移籍したことで、その反響はというと……。
《めっちゃ走り回ってる!》
《あんなに走れるのすごいね》
と、冒頭で沢口が語った爆走シーンに注目が集まり、さらに主人公が犯人と対峙して一撃で仕留めるシーンでは、
《激つよ》
《グーで腹パンして制圧した!》
といった声がネット上にあがった。しかし……。

《あれ、上戸彩じゃないの?》
《絶対零度は上戸彩のイメージ》
といった過去シリーズの主人公を思い浮かべる声と、やっぱりというか、以下のような声があふれていた。
《やっぱりマリコにしか見えない》
《マリコとキャラが被る》
関西弁で話すシーンにネット騒然
沢口が長年『科捜研の女』で演じてきた主人公の名前は、法医学研究員の榊マリコ。だが沢口は、今回の役に挑むにあたって髪をバッサリ切ってショートカットしていた。が、それに対しても、
《髪ショートにした榊マリコにしか見えんね》
ドラマ後半で、主人公がケータイで母親に電話をかけて関西弁で話すシーンになると、
《関西弁てマリコさんじゃん!》
《関西弁にしちゃうとマリコとの差別化が図れない》
《実はマリコの生き別れの双子の姉とか…?》
といった“考察”まで――。
第1話の平均視聴率は世帯6.5%、個人3.6%で発進。沢口は、続くフジテレビの苦境と逆風を解決に導けるか。