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 その可愛らしいルックスで女性ファンの多いうしろシティ。またコントには定評があり、コント日本一決定戦『キングオブコント』では、12年、13年、15年と3回もファイナリストに選ばれている。15年は単独ライブツアーも開催。

金子「単独ライブを福岡でやったのですが、僕たちの出演番組は関東ローカルの番組とか多いので、福岡とかお客さん来てくれるか不安でしたね。でも結構、来てくれたので、嬉しかったです。あと現在やっているラジオでは下ネタとかも話すので、その影響か男性のお客さんも増えてきました」

 ライブ出演後には出待ちの行列ができることでも有名な2人。若い女性はもちろん、お笑い界の名物ファン“ピンクおばさん”世代まで、ファン層は幅広い。

金子「あの女性、ピンクおばさんって言うんですね! 初めてそう呼ばれているのを知りました」

阿諏訪「逆になんで知らないでいられるんだ。めちゃめちゃテレビに出ているよ、下手な芸人より(笑)」

金子「有名な人だったんだ……」

阿諏訪「ライブには中高生くらいの子が多いのですが、ごくたまにピンクおばさん世代の人も来てくれますね」

金子「僕と結婚するっていう小学3年生の女の子もいました。それで、あぁ、俺いつか結婚できるんだなって安心しました(笑)」

 モテるイメージのあるお笑い芸人だが、金子は全くモテないと嘆く。

金子「全然モテないですよ。出待ちの人たちはお笑いが好きで来てくれているから、応援してくれるかたもいますけど、舞台から降りたら僕らなんて……。免許もないし、勉強もできないし、運動もできないし。自分でこう話していて、魅力のない人間だと思いました(溜息)」

阿諏訪「俺は車の免許は持っているから、一緒にしないで(笑)。でも狩猟の免許が欲しいので、16年に取得したいです」

 阿諏訪はプライベートで南海キャンディーズの山里亮太と交流があるという。

阿諏訪「山里さんはネタのことは一切言わないんですけど、テレビのこういう部分はこうだとか、そういうことは言ってくださいます。“今度、あの番組に出るんです”とか言うと、 “こういうときはこうした方がいいよ”といった具合にアドバイスしてくれます」

 金子は意外なジャンルに影響を受けているようだ。

金子「それまで興味がなかったんですけど、アイドルの方と共演させていただくようになって、アイドルの世界って面白いなって。ぱるる(島崎遥香)と同期のAKB48の中村麻里子ちゃんと共演しているのですが、いつも選挙で圏外なんです。そういうところがお笑いと似ているなって。

 たとえば顔がかわいい、ダンスがうまいとか、そういうので選抜に入ったり人気が出るわけではないという報われなさ、みたいなのが芸人と一緒だなって。芸人もすごく面白い人が、必ずしも世に出られるかと言ったら、そういうことでもないというか。でもそういうところに物語があって面白い部分でもありますよね」

 そんな、うしろシティの16年の目標は?

阿諏訪「僕は料理の仕事をしたい。料理をして食べてもらうとか。来年はいっぱいしたい!」

金子「ずっと旅番組に出るのがひとつの目標なんです。いろんなところに行って、知らない世界に触れたい。プライベートでやれって話ですけど(笑)。でもそれを仕事でやれるのが芸能人だと思うので、出られるように頑張ります」

写真左/金子 学、1981年3月25日生まれ。右/阿諏訪 泰義、1983年1月8日生まれ。 『うしろシティの好きなコント選んでもらいましたライブ』が2016年2月21日(日) 16:15開場/17:00開演、全電通労働会館ホールで開催。

撮影/竹内摩耶