不倫疑惑が発覚した前橋市の小川晶市長(公式インスタグラムより)

「周りの目を気にしなくて話ができる場所ということで、安全な場所というような認識でおりました」

 男性職員との“ラブホ密会”が取り沙汰されている群馬県前橋市の小川晶市長。6日に行われた会見で、「自宅よりラブホの方がリスクが大きいのでは?」と投げかけられた質問に対し、冒頭のように述べたことが騒動をさらに悪化させている印象だ。

小川市長を支持する前橋市民

「この男性職員は既婚者でしたが、市長は“男女の関係はない”と釈明。しかし、10回以上もホテルで“打ち合わせ”を重ねていたとのことです。

 市長はラブホテルを打ち合わせ場所に提案してきたのは男性職員だとしており、“私がしっかりと断っていればよかった”と語っています。この騒動には当然のごとく、批判が殺到し、市は対応に追われ続けています」(全国紙政治部記者、以下同)

 その進退に注目が集まる小川市長。密会が発覚した当時、市役所には鳴りやまないほどのクレーム電話が寄せられていたという。しかし、その一方でネット上では、

《小川あきら市長の続投を支持します!!》
《小川市長になって前橋は良くなってる、優しい街になってる》
《小川市長は(中略)市民との対話を重視して市政を進めた方です。イベントなどで登壇挨拶した後も必ず最後まで参加してくださいました》

 など、小川市長の続投を望む声も散見された。

 世界最大のオンライン署名プラットフォーム『Change.org』では、『小川あきら前橋市長の続投を望む』と題し、市長の続投を支持する署名活動も始まっている。

「署名活動を始めた方は市長のラブホ密会に対して、《誤解を招く軽率な部分があり、それについては今後の改めが必要》だとしたうえで、《行動を省みるべき部分はあるものの、市長としての責任は市長職を全うし、市民のために働くことで果たして欲しい》と主張しています」(前出・全国紙政治部記者)

小川市長の続投を望む署名活動(『Change.org』より)

 この署名には10月9日現在、約500名の賛同を得ており、中には《小川市長がこれまで前橋のために真摯に働いてくれたからであり、今後続投の場合もまた努力してくれると信ずる》とコメントする賛同者も。

 信用を失う行動を取ったにも関わらず、なぜ小川市長を支持する人がいるのだろうか。前出の全国紙政治部記者によると、

「小川さんは市長選で無所属から立候補しており、自民・公明党に左右されない、より“市民派”の立ち位置であったことも影響しているのかもしれません。

 加えて、子ども・子育て政策を最優先事項に掲げていることから、ママさん世代からは支持を集めている印象があります。市民の大半が小川さんの後退を望んでいるかもしれませんが、一部からは擁護されていることも確かです」

 仮に続投となった場合も、市民を裏切る行動を起こしたことは事実。信頼を取り戻すにはかなりの時間を要するだろう。