テレビ朝日の社屋

 10月9日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、大越健介キャスターの高市早苗新総裁への態度が物議を醸している。

苦笑する高市早苗新総裁

「この日、生出演した高市さんに対して大越さんはインタビュー冒頭、『遅い時間に申し訳ございません』と丁寧にあいさつ。このまま和やかに進むのかと思いきや、高市さんが経済対策に取り掛かるべく、政調会長の小林鷹之さんなどに『組閣を待たずに人事をやってくれ』と指示したと話している途中、いきなり割って入り、『閣僚でも起用するというお考えはあると』と斬り込んだのです。

 突然の横入りにも高市氏は表情ひとつ変えず、『私たちは全員で働かなきゃ回らない』と答え、有権者に対する思いを熱弁していたのですが、この後、大越さんはまたもや話の腰を折り、『明日、(公明党の)斉藤代表との会談があります。そういった高市さんの考えをしっかり伝えるというお考えですか?』と聞き始めたのです」(全国紙社会部記者、以下同)

 対談時間は20分強。決して短い時間ではなかったにもかかわらず、なぜか高市氏の話の腰を折っていた大越氏。特に印象的だったのは、今後の政治日程のフリップを出したときだったという。

大越さんは『高市さんが総理大臣になれば、ですけども、今月の末にはASEANから始まって、トランプさんが来られるわ、APECはある、外交デビューが待ってるわけですね、新総理には。……高市さんかどうかはわかりませんけども』と、まだ総理に決まったわけではないと繰り返し強調しながら、現在の心境を高市氏に尋ねていました。このイヤミたっぷりな聞き方に高市氏は多少苦笑いしながらも『経済対策を急がなきゃいけないので仮に総理になったら外交日程が続きます』などと冷静に答えていました

 この後も大越氏は、「初の女性総裁ということで高市カラーってどうなんだろうってことを我々、知りたいんですよね」と尋ね、インタビューの最後には「まぁ、あの、働きすぎて体を壊さないようにしてください」と締めくくっていた。

 個人的な感情が入り混じったような尊大な態度にネットは非難ごうごう。

《何から何まで胸糞悪い》
《本当失礼極まりない》
《不快になったのでチャンネル変えた》

 だが、大越氏の高市氏への言動はこの限りではないという。

「大越さんは9月23日放送の同番組でおこなわれた自民党総裁選の候補者討論会でも、高市氏の話を遮って小泉進次郎氏に話を振ったり、彼女が話し終える直前、身振りで『発言時間をもっときゅっとしていただけると』といったようなジェスチャーで短縮を求めるなど、剣のある印象を与えていました。今回も、新しく就いた自民党総裁を厳正に見極めようとしたのかもしれませんが、彼の心証が悪くなった一方、高市さんの大人な対応が光った対談でしたね」

 果たして次の“舌戦”やいかにーー。