
新総裁に高市早苗氏が選出されて以降、公明党との連立解消や党内の“造反議員”の存在など、多くの議題が取り沙汰されている自民党。一方、野党はこの機に一丸となって……という動きが予想されたが、話はそれほど単純ではないようだ。
玉木雄一郎と榛葉賀津也が蓮舫氏の“陰口”
10月11日、国民民主党の玉木雄一郎代表が自身のYouTubeチャンネルを更新。同党の榛葉賀津也幹事長との対談動画を公開した。その中で二人が見せた、あるトークが話題となっている。
「動画内で二人は、立憲民主党の蓮舫氏をめぐる過去のエピソードに言及。『民進党』時代の代表選挙で、榛葉氏が玉木氏ではなく、蓮舫氏を応援していたことを“黒歴史”と笑いながら指摘。当の榛葉氏も、“あのとき、選挙終わったら衆議院行くって言ったから。じゃあみんなで応援しようって”と当時を笑って振り返りました。二人はさらに、蓮舫氏からX(旧ツイッター)でブロックされていることも、笑いながら告白。榛葉氏は“これオンエアできないでしょうが”と、机をたたきながら満面の笑みで語っていましたが……」(スポーツ紙記者)
この動画内容を受け、蓮舫氏は10月13日に自身のXで《私は、SNSで他の政党の議員を笑いながら語ることはしません。政治は、批判よりも誠実な対話で変えていくものだと思います》と投稿。《#政治の品格》とのハッシュタグを添えている。
玉木氏が公開した動画に対して、ネット上では、
《このタイミングで人の陰口を大笑いしながら世界に流す党首と幹事長…》
《さすがに醜悪すぎて驚きました》
《酔っ払いサラリーマンみたいなおっさん》
など、批判の声が殺到。さらに、この騒動を受けて、玉木氏の“過去の発言”も再燃する事態となっている。
“尊厳死”めぐる不用意な発言
「再注目されているのは、“尊厳死の法制化”を政策として提唱していた際の発言です。玉木氏は2024年10月12日、日本記者クラブ主催で行われた党首討論会で、“社会保障の保険料を下げるためには、高齢者医療、特に終末期医療にも踏み込んだ、尊厳死の法制化も含めて……”と発言。当時もSNS上で大きな非難を浴びて、その後すぐに“医療費削減が目的ではない”と自己決定権の重要さを強調して釈明しましたが、財政負担軽減のための言葉選びが誤解を生み、命を軽んじるような姿勢に疑念が生まれました。今回の騒動によってその批判が再燃し、《#玉木やめろ》がトレンド入りしています」(前出・スポーツ紙記者)

尊厳死をめぐってはさまざまな意見があり、終末期医療による患者の苦痛を考慮し、個人の選択を尊重すべきだという支持派の主張もある。とはいえ、玉木氏自身も釈明しているように、保険料を引き合いに出すなど不用意な扱い方だったことに対して、
《とうとう一線越えたな》
《お金と天秤にかけて考える問題ではない》
《尊厳死の問題を社会保障改革の手段に出そうとしてるのは本気で許せない》
《「終末期医療見直し」に「尊厳死」をサラッと含める…恐ろしい思想》
といったコメントが寄せられている。
自民党が大きく動き、野党においては連携の機運が高まる中、望ましくない形で注目を浴びている玉木氏。首相候補としての適性も論じられているが、国民の判断は果たして――。