
大晦日恒例の『第76回NHK紅白歌合戦』の司会が発表され、今年もまた大きな波紋を呼んでいる。今年の司会は俳優の綾瀬はるか(40)、今田美桜(28)、タレントの有吉弘行(51)、NHKの鈴木奈穂子アナウンサー(43)の4人体制だ。
国民的女優の綾瀬(4回目)と、連続テレビ小説『あんぱん』のヒロインを務めた今田の起用には「順当」「安心感がある」との声が多い中、ネット上で最も話題を呼んでいるのが、有吉の3年連続の抜擢。
有吉弘行が3年連続『紅白』司会のなぜ
「綾瀬は過去にも司会経験があり、その天然キャラと安定感が紅白の場にふさわしいと業界内でも評判です。また朝ドラヒロインでブレイク中の今田美桜は『世界陸上』でのハキハキした司会ぶりが意外にも好評で、紅白の司会起用についても納得の人選だと思います」
というのは長年、紅白歌合戦の現地取材をするベテラン記者。世間はこの2人の起用に概ね好意的に受け止めているという中、やはりいろんな意味で注目されてしまうのが有吉の存在だ。
実際SNSでも「またかよ」「NHKは彼しかいないのか」「なぜ選ばれるのか不思議でしかない」「他にいないの?」という疑問の声が噴出。毒舌キャラで知られる彼の司会は、昨年、一昨年も賛否両論を巻き起こしてきたが、今回も議論の的となっている。
「この2年そつなくこなしてきたこともあり、絶妙なツッコミやフォローへの安心感とMC力はあるのですが、やはりどうしても“有吉さんの良さ”が紅白では出ませんよね。3年連続というマンネリもありますが、単純にファンや視聴者は毒舌が封印された有吉さんに魅力を感じないのかもしれません。裏を返せば、有吉さんに毒舌を求める人が今でも多いということです」(同前)
そんな有吉自身は続投について、「おととし、去年に引き続き、紅白歌合戦の司会を務めさせていただきます。お声がけいただいて、本当にびっくりしましたけど、ありがたいです。てっきり去年までと思っていたので、年末の旅行のホテル予約をしてました」と、らしいコメントを発表。
紅白歌合戦という“格式”と有吉の“芸風”のミスマッチ論、もはやこれも年末の風物詩ということか。「旅行予約」をキャンセルしてまで挑む3年目の大舞台に注目が集まる。