
目を閉じ何度もうなずき、静かに噛みしめる。口の中でその味が広まっていくさまを、まるでピアノを弾いているかのような手で表現。そして口周りを指で強調する。
ひと口含むとフレーバーが鼻腔を突き抜ける……ということをおそらく伝えたい手話のような手の動き──この男、またも独特だ。
『ロッテ プレミアムガーナ』CM出演の木村拓哉

『ロッテ プレミアムガーナ』の新CM“「劇的一粒」篇 ”が先日より放送・配信されている。出演は木村拓哉(52)。冒頭はテレビCMおよびウェブCMでの木村が同商品を口に含んだ際の“表現”だ。
《言葉を失う、劇的一粒》をキャッチフレーズにしている今回のCM。飲食物のCMは、その味・美味しさを語ってほしいが、今回の木村はとにかく語らない。キャッチフレーズのとおりに。
YouTubeにて同CMのメイキング映像も公開されているが、監督がインタビュー形式で話を聞きつつ、木村が試食するものだが、その様子は放送・配信されているCMのままだ。
「(語らず、味・フレーバーが口や鼻腔に広がっていくと手のみで表現して)…………(こういう)タイプ」
「内側から……(同)……タイプ」
CMに出演するとたびたび物議を醸す木村。かつてマクドナルドのCMでのハンバーガーの食べ方が特殊すぎると話題になった。
「'20年に出演したマックのCMは、中指と薬指の間に挟むような独特な握り方でハンバーガーを持って食べ、それが“キムタク持ち”と呼ばれました。もっとも木村さんはCM用に独特な持ち方をしたわけではなく、'90年代からアルバムのジャケット写真でもその持ち方をしています。彼独自の“カッコよさ”を考えた表現で、続けてきたことなのでしょう」(広告代理店関係者、以下同)
後に出演した番組にて本人は、「(この持ち方は)普段から」と明かしている('23年6月22日放送、フジテレビ系『トークィーンズ』)
「マックのCMではフラッペでも、人さし指を伸ばし、上を指すような形にしてカップを持つ、こちらも珍しいスタイルでした。その持ち方は'24年に台湾で出演した酵素ドリンクのCMでもやっていましたね」
チョコレートCMの反応

独自な食べ方、持ち方を追求する木村。さて今回の黙して語らずのチョコレートCMの反応は……。
《チョコのCMのキムタクがキムタクすぎる》
《キムタクのチョコのcm見たんだけどキムタクがまだキムタクしてて草》
《なんか手ピラピラ〜ってピアノ弾き出して口の周り指さしてグルグルしてテイスティングみたいにしてんのマジでキムタクすぎておもろい》
《言葉を失うって意味合いだったけどキム様にかかるとあぁ成ると言うw》
《キムタクのチョコ食べてカッコよく目をつぶりだすの何故か面白い》
目下、大好評である。
「SMAPとして大絶頂から時代が代わり、少し前まではカッコつけすぎなまでのカッコつけすぎ感が鼻につく、痛いという評価も少なくありませんでした。別に英語で表現しなくてもいいところを英語にして、結果ローマ字の綴りが間違っているなど、カッコつけようとしてミスってしまうことも。
しかし、“平成を抱いた男”も50代。いわゆるオッサン世代ですが、ハンバーガーの持ち方のように、カッコつけることをこの年まで継続できる人はそういない。実際にスタイルが崩れることもなく、ルックスは渋みを重ねています。カッコつけることが鼻につくとか痛いを突き抜けており、それが“キムタクすぎて最高”となるのでしょう」(前出・広告代理店関係者)
ちなみにCMでの食べた後の演出は、絵コンテには「…。」しかなかったという。つまり味の表現は監督に丸投げされた、木村のオリジナル。
キムタクは、いつまでもどこまでも“キムタク”で──。