'15年の吹石一恵との結婚で「福山ショック」「ましゃロス」が続出した福山雅治

 エンタメ業界に年末到来を告げる、NHK紅白歌合戦の司会者が発表された。タレントの有吉弘行(51)、俳優の綾瀬はるか(40)、今田美桜(28)、NHKの鈴木奈穂子アナウンサー(43)の4人。

 スポーツ紙記者が解説する。

「今田は、朝ドラ『あんぱん』の貢献度から選ばれたと読み解けます。昨年まで3年連続司会を務めていた橋本環奈ではなく、綾瀬が6年ぶりに返り咲いたのがカギだと思います」

 一体、何のカギなのか。 スポーツ紙記者が続ける。

フジテレビ騒動と真摯に向き合った福山雅治

「綾瀬は過去の司会実績がある。それから、広島出身という点もある。というのも、今年は昭和100年、ラジオ放送100年、戦後80年という節目の年。どんな企画になるか分かりませんが、広島長崎関連の演出は十分考えられますからね」

 その見立てを裏付けるかのように、NHK関係者から歌手の福山雅治(56)に関してこんなことを耳にしたと、スポーツ記者がしたり顔で話す。

「NHKの上層部が、福山のフジテレビ問題に関する見事な火消しぶりを絶賛していたことがあります。一連の“中居トラブル”の流れの中で明らかになっただけに、どう炎上するか不安だったそうですが、女性誌のインタビューを受けて事情を説明し、所属事務所としてもすぐさまコメントを発表し、福山自身も謝罪コメントを出して事態はあっという間に沈静化しました」

 フジテレビの第三者委員会が「不適切な会合」と認定した懇親会に福山が参加していたことが明らかになったのは今年8月のこと。

「問題の質は違いますが、中居正広氏はまったく本人は口を開いていませんし、松本人志は旧知の芸能記者のインタビューに答える形で口を開きましたが、問題発覚から長い時間が経ってから。コンプラ違反でレギュラー番組を失った国分太一も、沈黙を貫いたまま。初期対応がいかに大事かということを福山本人が証明したわけです。

 インタビューに真摯に答えた方が問題がゆがめられないと、所属事務所が判断したことも大きいと思います。危機管理に強い、法務関係に強い芸能事務所に所属していると、適切な判断が下せるということですよ」

戦後70年企画のMISIAも長崎出身

 適切な対応を裏付けるように、福山は、芸能活動を自粛することもCMを降板することも、映画の公開が延期になることもなく活動を続けている。そして今、注目を集めるのが、福山の紅白出演だ。前出・スポーツ紙記者が話を続ける。

「戦後70年に放送された紅白歌合戦では、特別企画で歌手のMISIAが、故郷長崎の平和記念蔵前から中継で『オルフェンズの涙』を歌い上げました。その年NHKは早くからMISIAの紅白出演を考えていた節があり、紅白の半年前の8月に、戦後70年特集番組『いのちのうた』を放送し、MISIAが長崎市内の子供たちと戦争の記憶について語り継ぐことの大切さを訴えたんです。いい試みだったと思います」

 そう戦後70年の紅白を振り返りつつ、前出・スポーツ紙記者は2025年の大みそかを見据える。

「今年は戦後80年。そこで期待されているのが、MISIAと同じ長崎出身で、被爆2世を公表している福山の登場です。福山の楽曲に『クスノキ』という名曲があります。2014年に発売された曲ですが、今年、アレンジをし直して新たにレコーディングして、リリースし、よりドラマティックに仕上がっています。この曲が今年の紅白の目玉になるのは間違いない。

 NHKではレコーディングの様子もカメラを回し、高校生や大学生が合唱する様子も含めてこの夏に放送しましたから、MISIAのときとまったく同じ流れです。フジテレビ騒動の火消しがうまくいったことで、『クスノキ』が平和を象徴する歌として紅白で披露される可能性は大ですね」

 初期対応を誤らなかったために、SNS界隈でも問題はさほど炎上しなかった。福山ブランドは棄損されず、そのことでNHK関係者も安堵していることを、前出・スポーツ紙記者は何度も力説した。