
10月16日におこなわれたNHKの定例会見で、山名啓雄メディア総局長が大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』について言及。その発言がネット上で物議を醸している。
STARTO社タレントの起用は
NHKは14日、今年の紅白のテーマを「つなぐ、つながる、大みそか。」と発表。放送100年の締めくくりとなる今回の司会には、綾瀬はるか、今田美桜、有吉弘行、そして同局の鈴木奈穂子アナウンサーの4名が名を連ねた。綾瀬は6年ぶり4回目、有吉は3年連続での続投。NHK連続テレビ小説『あんぱん』でヒロインを務めた今田は、今回が初起用となる。
出場アーティストへの関心が高まる中、この日の会見でひときわ注目を集めたのが、2年連続で紅白に出場していないSTARTO ENTERTAINMENT社のアーティストに関する発言だった。
「ジャニ―喜多川氏による性加害問題を受け、NHKは2023年9月に旧ジャニーズ事務所所属タレントの新規起用を見合わせる方針を発表しました。2024年10月には再開の方針を示したものの、2023年、2024年と2年続けて旧ジャニーズの流れを汲むSTARTO社のタレントは紅白に出場していません。しかし、今年2月には音楽番組『うたコン』でAぇ!groupの出演が解禁。関係修復が進んでいるようにも見えましたが、紅白への出演は依然として不透明な状況が続いています」(アイドル誌ライター)
山名メディア総局長は会見で、出場アーティストについて「今年の活躍、世論の支持、番組の企画テーマに合うか、この3つをもとに今、いろいろと選考しているところ」と説明。そのうえで「STARTO ENTERTAINMENT社のアーティストの皆さんがハマればということも含めて検討している」と言及し、「選考させていただいていますけれども、こちらが出ていただきたい方が全員出るかっていうことではもちろんないんですよね」と述べた。
「カウコン」望む声も多く…
この一連の発言を受けて、ネット上では、
《選考してるって、なんで上から目線なの》
《紅白には出てほしくない。カウコンや自分たちのYouTubeをやってほしい》
《そもそもスノには去年断られてるのでは?》
《今さらNHKから声かかってもメリットなんかある?》
といった厳しい声が相次いでいる。

「タレント本人に非はないにもかかわらず、NHKが一斉にSTARTO社のタレントの出演を見合わせたことで《理不尽に排除された》と感じるファンも多く、紅白そのものへの距離感が生まれているようです。また、年末には旧ジャニーズ時代から続くカウントダウンライブが恒例となっており、近年では配信も充実。何曲も披露される華やかなステージは、ファンにとって“年越しの定番”として定着しています。そうした背景もあり、《紅白に出なくても十分に輝ける》と考えるファンは少なくありません」(前出・アイドル誌ライター)
“つながる”をテーマに掲げた今年の紅白。その輪の中に、STARTO社のアーティストたちは加わるのだろうか――。