
2025年10月4日、自民党の総裁選で同党初の女性総裁となった高市早苗氏(64)。「週刊フジ」がXにて「次期首相候補」に関するアンケートを行ったところ、28万もの投票があり、その結果高市氏は断トツトップの95%という支持を得た。
高市早苗氏への期待
高市氏は積極財政を掲げており、ガソリンの暫定税率廃止や、中小企業支援のための自治体交付金の拡充など、これまでの政権の“増税”路線とは異なる政策を明言していることから、国民の期待値が高まっている状況だ。
この“高市効果”で現在自民党員が急増しており、高市早苗氏事務所を通じた自民党員の申し込み件数は、今月14日午後5時ごろの段階で、8057人という異例の記録となっている。
こうした新たな政治への期待感は、若者たちにも波及しているとみられ、TikTokには《高市早苗推しニキ》といった、高市早苗氏を“推し活”するアカウントまである。動画では、アカウント主が高市氏の顔が大きく載った自作の“デコうちわ”を持って、高市氏ゆかりの地を“聖地巡礼”するといった、まさに“推し活”の様子が収められているのだ。
今回は、一風変わった方法で推しの議員たちを応援する有権者たちを紹介していこう。
国民民主党・玉木代表と榛葉幹事長の“相思相愛”ぶり
昨年議席数を大幅に伸ばし、いま有権者の熱い支持を集めているのが国民民主党だ。玉木雄一郎氏(56)が代表、榛葉賀津也氏(58)が幹事長を務めるが、最近TikTokやXのショート動画で、この2人の“相思相愛”ぶりが話題になっているのだ。
榛葉氏は選挙演説などで毎回「趣味は玉木雄一郎」と語り、玉木氏もそれに呼応して「趣味は榛葉賀津也」と国民民主党公式のYouTubeチャンネルで公言している。また榛葉氏はプライベートでヤギを飼育していることで有名だが、選挙特番の候補者情報として「愛ヤギを最近は《雄一郎》と呼ぶ」というエピソードが紹介されていたことも。
お互い会えない日々が続くと、毎日電話で生存確認をしあっているそうで、玉木氏は公式YouTube動画にて「朝とか夜とか(榛葉氏と)電話して、『元気にやってますか』みたいなね」と語り、毎度息の合った掛け合いを披露している。その仲の良さは“政界イチ”といっても差し支えないのではないだろうか。
こうした動画での2人の様子に、ネットでは以下のようなコメントが。
《おじさん同士のいちゃいちゃたまにはあるよね!見ててほっこりする》
《仲良いなぁ…榛葉さんは玉木さんが大好きなんですね…》
《あああ可愛い!!推せる!!!》
玉木氏と榛葉氏の仲の良さには有権者からのこうした“熱視線”が集まっており、中高年のわりには、さわやかなビジュアルを保つ“イケオジ”2人の絡みに、癒されるという声が多数あるのだ。
玉木氏と榛葉氏の“おっさんずラブ”

またネットのコメントには、以下のようなものも存在する。
《榛葉×玉木のBL(ボーイズラブ)本が出る日も遠くないであろう》
《でも榛葉は玉木がいないと輝かないんだよね、玉木が太陽で榛葉は月だし榛葉の趣味は玉木だから……(※榛葉公式発言)はァ尊いネ我が党は……早く国会始まってイチャつかねぇかな……》
このように、玉木氏と榛葉氏の異常なまでの仲の良さから、“おっさんずラブ”的な目線から応援する有権者までいるのだ。こうした声は本人たちにも届いているようで、党公式YouTubeの番組配信中、榛葉氏が玉木氏に密着して写真を撮影しようとすると、玉木氏は「ちょっと、またBLって言われますよ」と言い、続けて司会者が「おっさんずラブってやつですか」とツッコミを入れる場面も。
TikTokには「玉木 榛葉」で検索すると、仲睦まじい玉木氏と榛葉氏の切り抜き動画が多くヒットするが、男性同士の恋愛作品を好む“腐女子(ふじょし)”と呼ばれる女性たちから、一定数の支持を得ている可能性もありそうだ。本人たちがこうした“イチャイチャ”ぶりを意図しているかは不明だが、国民民主党はまさに代表と幹事長の息の合った“カップル売り”が、SNSで広まる形で功を奏し、党の人気にもつながったと言えるのではないだろうか。
公明党・佐々木さやか氏、石丸伸二氏などの推し活も

“議員推し活”は、玉木氏と榛葉氏のみならず、例えば公明党所属の参議院議員である佐々木さやか氏(44)の“推し活”動画もTikTokにアップされている。佐々木さやか氏を支持しているとみられるアカウントでは、“推し活Vlog(ブイログ=映像記録)”と題して、佐々木氏をともに応援する“推し友達”と、うちわなどの自作の応援グッズを制作する過程が映されている。
そして先日、政治団体「再生の道」の代表を退任した石丸伸二氏(43)に関しても、TikTok上に、昨年行われた東京都知事選の街頭演説をハシゴして推し活する様子を収めた有権者の動画が確認できた。この動画のコメントでは「なんかこうやって推し活と選挙組み合わせたら投票率上がりそう(笑)」というものがあり、コメントには1.2万“いいね”がついている。
密かに広がっている“議員推し活”という政治参加の仕方は、賛否はあるだろうが、政治に関心を持つ層が増える一つのきっかけになるのかもしれない。
(文=瑠璃光丸凪/A4studio)