日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも基本は一緒なんです! そんな、「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。パーティー大好きイギリス人は、子どもの誕生日にも本格的な“ゲスト”を用意するようで……。
日本では考えられない誕生日パーティー
イギリス人のライフスタイルは、お酒と音楽を中心に回っているといっても過言ではありません。お酒を飲んで、盛り上がれる場所があればなおうれしい─。ゆえに、イギリスではクラブミュージックが隆盛したともいえます。世界的に活躍するDJの多くがイギリス人であるのも、こうした文化的な背景があるからなんですね。
こうしたクラブ文化への情熱は、日常生活にまで浸透しています。日本では考えられないでしょうが、イギリスでは子どもの誕生会にプロのDJを呼ぶことも珍しくありません。
例えば、5歳になったばかりの子どもの誕生会に、びっしりとタトゥーの入ったいかついDJが、ミラーボールや本格的な機材一式を持ち込んで「ハッピーバースデー! フォ~!」なんて騒いだりします。DJ KOOさんなんて全然可愛いものです。
しかも、親同士の見栄の張り合いという側面もあるので、「この前の〇〇ちゃんの誕生会よりもクールなDJを呼びたい!」などとワケのわからない口実で、よりお金のかかる誕生日パーティーを開いたりするから、開いた口がふさがりません。
こうしたパーティー文化を特に好むのが、家族や仲間、そして地元愛が強い“マイルドヤンキー”的な層です。とはいえ見た目がマツコ・デラックスみたいな女性と、そり上げた頭でタトゥーまみれの男性が、お酒を飲みながら騒ぐわけですから、体格の差からして日本よりは「マイルド」ではないですね。ちなみに、「派手なこと、騒ぐことが正義」な人たちなので、借金をしてまでネイルサロンに通ったりしています。
一方で、裕福な家庭にも誕生日パーティー文化は存在し、私を招待してくれた裕福なご家庭は、子どもを喜ばせるために、自宅の広大な庭に「移動動物園」を呼んでいました。ポニーやウサギなど可愛い動物たちがいるのかなと思っていたら、そこにいたのはアナコンダやイグアナなど爬虫類ばかり。子どもたちは爬虫類を触った手で平気でサンドイッチを食べる─。価値観の違いにしみじみした体験でした。
