
外国人の移民問題や高市早苗新総裁をめぐって情報番組のコメンテーターが炎上している。
「10月12日放送の『ビートたけしのTVタックル』で、中国出身の女優・高陽子さんが“(中国の支配下になっても)いいじゃないですか!”と発言し、ネットニュースに取り上げられ批判を浴びました。収録放送なのでカットすることもできたわけですから、番組側も炎上を狙ったのかな、と思います」(芸能記者)
「痛々しい」「老害」痛烈な意見の数々
この発言だけ見れば大火事に至る可能性もあったが、知名度が高くないせいか騒動はすでに鎮火している。
「少し前は社会学者の三浦瑠麗さんが嫌いなコメンテーターランキングの常連でしたが、夫が逮捕され一線を退いてからは、三浦さんの代わりが不在といえるでしょう」(同・芸能記者)
そこで今、女性視聴者が「見たくない」と思っている文化人コメンテーターは誰なのか。1000人の女性にアンケートをとったところ……。

「中島さんのコメントのほうが聞きたい」(北海道・42歳)、「常識がなくてアキれる」(大分県・47歳)
5位は、タレントの松嶋尚美(53)。'93年に松竹芸能からお笑いコンビ、オセロとしてデビューするが、'13年にコンビ解消。元相方の中島知子がMCとしてキレを見せる一方、天然ボケのキャラで活躍していたが─。エンタメ情報に詳しいライターの津田春子さんは、
「松嶋さんは中島さんや笑福亭鶴瓶さんとか、一緒にいる人との相乗効果で面白く見えていた。松嶋さん一人だとただズレているだけで笑いも生まれないし、周りが引いてしまう。優秀なMCだったら輝かせてくれるのかもしれないけれど、もう50歳過ぎて天然は痛々しいだけ」
元相方の中島がワイドショーをにぎわせていた時代は需要があった?
4位は、
「偏りすぎていてコメンテーターの資格はない。老害」(千葉県・59歳)、「小泉進次郎からお金でももらっているの?」(長野県・63歳)
政治評論家の田崎史郎氏(75)がランクイン。時事通信の解説委員長などを歴任し、記者人生を過ごしたのちに政治ジャーナリストへ転身。安定したコメントが人気だったが、
「自民党総裁選の際には小泉進次郎寄りのコメントばかりし、小泉新首相を予想していた結果、高市新総裁が誕生すると翌日の情報番組で謝罪していました。田崎さんは小泉さんサイドの御用評論家といわれたことも。公平ではないと思うコメントが増えてきている気がします」(永田町関係者)
そろそろ引退すべき?
視聴者のニーズに合ってない?
「フジテレビ擁護にはアキれた」(山梨県・50歳)、「未成年に酒を飲ませた人に何を言われても」(栃木県・48歳)
3位には元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏(53)がランクイン。

「菊間さんはフジテレビ時代に当時、未成年の元ジャニーズタレント男性と一緒に飲酒した過去があり、そのことからずっと彼女のことをよく思わない視聴者が多い。さらに、フジテレビをめぐる性加害報道に対しては歯切れの悪いコメントに終始し、後輩女性アナウンサーをかばう発言もなかった。このときに古巣に対して毅然とした態度を見せていれば株が上がったのになぁ、と」(津田さん、以下同)
フジを弁護している限り好感は得られない?
2位は、
「朝から怒っている人を見たくない」(茨城県・42歳)、「いつもイライラしていてこっちまでイラつく」(山形県・37歳)
視聴者をイラッとさせているのは、ジャーナリストの玉川徹氏(62)。テレビ朝日報道局の局員時代からリポーターなどを務め、現在はコメンテーターに転身している。
「玉川さんはテーマによっては歯に衣着せぬ発言が評価されることもあるのですが、最近は視聴者とズレがありますね。例えば、移民問題に関して“大した問題ではない”と言い切ったり、外国人に対する市民の不安をまったくくみ取っていない。
基本的に口を尖らせているおじさんを見たい視聴者はいないんじゃないでしょうか。視聴者の思いを代弁するように怒ってくれるときは評価も高いのですが」
不機嫌なオジを好きな女性はいないだろう。
いつの間にか政界進出
そして不名誉な1位は、
「維新が大嫌い」(東京都・49歳)、「なんか怖い」(福島県・64歳)
橋下徹元大阪府知事(56)が票を集めた。

「『行列のできる法律相談所』に“茶髪の弁護士”として登場し、チャラいキャラで人気を得て、政治家に転身して大阪府知事に。日本維新の会を立ち上げ、大阪府を変えた張本人。
その一方、維新アレルギーを持つ視聴者も多いでしょうし、いつの間にか政界進出して大阪を手中に収めた感じが怖いと感じるのもうなずけます。日本を牛耳られそうな得体の知れない怖さがありますよね」
『行列~』で共演していた北村晴男弁護士も、いつの間にか国会議員に。
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アンケート結果を見て津田さんは、
「ダブル徹が1位2位を占めましたね。アンケートでもありましたがやっぱり不機嫌なおじさんを見たい視聴者っていないですよね。10位の竹田恒泰さん、9位の堀江貴文さんもそう。口角泡を飛ばして怒る姿は現実でも嫌だし、ましてやテレビで見たくないでしょう。
あとはコメントの質をちゃんと視聴者の方は見ているなと思いました。4位の田崎さんは先日の総裁選の進次郎推しのコメントが響いているのでしょうし、3位の菊間さんは一連のフジテレビ騒動の際の歯切れの悪いコメントが不評を買った。
視聴者が何を求めているか、なぜ自分が呼ばれているのかをコメンテーターの方にはちゃんと考えてほしいですね。玉川さん、竹田さんや堀江さんは怒り役を番組側から求められているのかもしれませんが、それはズレていると番組側も学ぶべきです」