
《期待していたのと違った》
《つまんないなーと思ったまま1話終わった》
10月12日の第1話放送後にSNSで冒頭のような感想が多く見られた『ぼくたちん家』(日本テレビ系・日曜夜10時30分)。心優しきゲイの波多野(及川光博)と、クールなゲイの青年・作田(手越祐也)、女子中学生のほたる(白鳥玉季)など、《現代のさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて生き抜く姿を描く》(番組公式サイトより)コメディーだ。
7年ぶりのテレビドラマ出演で金髪を封印した手越や、ゴールデン帯で初のゲイが主人公など、放送前から期待度が高かったが――。
《主要人物の出会い方に無理がありすぎ》
《ミッチーの役、ただのストーカーじゃん》
《手越とミッチーの恋愛だと思って楽しみにしていたのに違うじゃん》
などの酷評が。ドラマに詳しいエンタメ記者は、
「初回はやたらと会話の中で“ゲイ”と連発したり、波多野の行動が暴走しすぎて通報されるレベルだったり、ほたるが波多野に何の打ち合わせもなく父親役をやらせたり、と詰め込みすぎた感は否めません。
最近流行りのBLドラマを期待した視聴者にとってはがっかりでしょうね」
と、1話が酷評だった点を解説。
「及川さんと手越さんの恋愛ドラマと勘違いしていた人が多いんだなと思いました。『40までにしたい10のこと』や『きのう何食べた?』のような展開を望んでいる人は見ないほうがいいかも(笑)」
と断ったうえで、同作を評価する。
《BLドラマ》ではなく《ゲイのドラマ》

「このドラマは監修にゲイ男性を入れて丁寧に作られています。最初から《BLドラマ》ではなく《ゲイのドラマ》と言っていた。
脚本家の松本優紀さんは今作がデビュー作で粗削りな点もありますが、マイノリティーの人々への優しい視点など、伝えたいメッセージはわかる。今後はほたるのお母さん役の麻生久美子さんも出てくるでしょうし、回を増すごとによくなっていく予感がします。日曜の夜に緩く見られる癒しドラマになりそう」
主演の3人が歌うエンディングテーマ『バームクーヘン』は甲本ヒロトが作詞、作曲したザ・ハイロウズの楽曲。プロデューサーには『野ブタ。をプロデュース』などを手がけた河野英裕氏。ヒットの要素はそろっているが、
「初回は登場人物紹介のようなものなので、物語が動く2話以降が勝負。そこでも主人公の暴走や共感が得られないような行動が多かったら視聴者にそっぽを向かれてしまうかも」(同・エンタメ記者)。
ミッチーと手越のBLは確かに見てみたいかも……(番組公式サイトより)