それぞれの土地によって上げる手だけではなく素材や猫の表情が異なる ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!招き猫のポーズ。上げているのは右手?左手?決まりはあるの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.招き猫のポーズ。上げているのは右手?左手?決まりはあるの?

A.右手は金運上昇、左手は千客万来・商売繁盛を意味しています。(AII About「暮らしの歳時記」ガイド 三浦康子さん)

 店先や玄関でちょこんと手を上げる「招き猫」。日本人にとって「幸運を招く猫」として愛され続けてきたが、「実はこの縁起物、上げている手によって意味合いが変わってくるんです」と話すのは、AII About「暮らしの歳時記」ガイドの三浦康子さん。

右手は打ち出の小槌(こづち)を振る手なので、右手を上げている招き猫は、お金を招き、金運上昇。一方、左手は人を招く、の意味を持つため、千客万来・商売繁盛を意味しています」(三浦さん、以下同)

 両方手を上げたタイプもあるが「お金も人も招く」と前向きに捉える人もいれば、「万歳=お手上げ」に見えて縁起が悪いと避ける人も。

お金も人も招くようにしたい場合には、右手を上げている金運猫と、左手を上げている千客万来猫を2体並べて置く人が多いようです

 さらにカラフルなバリエーションにも秘密が。

「伝統的な白猫や三毛猫だけでなく、黒猫は魔除け、赤猫は病除けの意味を持つとされています。近年は金や黄色で金運、ピンクで恋愛、青で学業や交通安全、緑で家内安全や学力向上、紫で健康長寿など、まるでお守りのように多彩な色が展開されていますね」

 今や日本のみならず、世界デビューも果たしている招き猫。

「欧米では“ラッキーキャット”や“ウェルカムキャット”と呼ばれ、アメリカ版は小判の代わりにドル硬貨を持ち、手招きのしぐさが逆になっているのが特徴。日本では“おいで”と手のひらを見せていますが、アメリカでは“Come On”にちなみ、手の甲を見せています」