三原じゅん子内閣府特命担当大臣。(2024年12月)

 10月17日、こども政策担当大臣を務める三原じゅん子参議院議員の閣議後会見での“質問ゼロ”が話題となっている。

大臣就任後初の事態

「三原さんは2024年10月に発足した第1次石破茂内閣で、こども政策、少子化対策、若者活躍、男女共同参画、共生・共助を担う内閣府特命担当大臣、女性活躍担当、共生社会担当として初入閣を果たしました。同年11月の第2次石破内閣でも留任しています。

 閣議後会見は記者クラブが主催しますが、17日の会見ではこども家庭庁の発表案件が何もなかったこともあり、ひとつも質問が出ませんでした。三原さんが『いかがでしょうか』と記者に投げかけるも、そのまま会見は終了。これは大臣就任後初の事態です」(政治ジャーナリスト、以下同)

 こども家庭庁が公開している会見の動画を確認すると、開始の挨拶から終わりの挨拶までわずか28秒ほどであることがわかる。今回は別の催しが行われていたため、普段参加している記者が少なかった事情も伝えられるが、ネット上では冷めた声も少なくない。

《いかがでしょうか?と聞かれても何も発表してないなら何を聞けばいいんだよ》

《三原じゅん子は 何の仕事してきたのでしょう?》

《質問したところでまともな回答ができないからでしょう》

《財源の無駄遣い、もう閉庁すべき》

 こうした厳しい声が並ぶ理由を前出の政治ジャーナリストが指摘する。

「三原さんは歌手、女優を経て2010年の参議院議員選挙で自民党の比例代表として出馬し初当選。これまでに3選を重ねています。参議院では“票集め”のためにタレントをはじめ著名人候補が擁立されるケースが多いですが、三原さんの場合はスカウトではなく自ら名乗り出たと伝えられています。しかし、議員になって以降も目立った活躍は見られず、25年6月には国会を抜け出して美容整形クリニック通いが一部週刊誌で報じられるなど、お騒がせ議員として知られます

 21日の臨時国会で行われる首相指名選挙では自民党の高市早苗総裁が、日本初の女性首相に選出される公算が高まっている。

「女性議員の活躍に注目が集まる中で、会見で“質疑ゼロ”を生じさせてしまった三原さんの評価は芳しくありません。従来からあるこども家庭庁に対する“名ばかり省庁”批判も高まり、有権者からの省庁再編などの要望も出てくるのでは」

 “タレント議員”三原氏への批判は増すばかりだ。