米倉涼子

 10月11日、『文春オンライン』が《衝撃スクープ》と題し、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(通称・マトリ)が女優の米倉涼子に対し麻薬取締法違反容疑で捜査を進める方針だと報じた。

捜査線上に米倉の名前が挙がったのは

 たしかに衝撃的なニュースで、芸能界に激震が走ったのは間違いない。また、世間の人も驚いただろうが、マスコミ関係者の反応は少し違っていた。というのも、“マトリが米倉を捜査している”という噂は、1か月以上も前から流れていたからだ。噂の根源となっていたのが、「米倉の自宅マンションにガサ(家宅捜索)が入った」という情報だった。

 文春オンラインによると、『週刊文春』取材班が今年6月上旬、マトリの捜査線上に米倉が浮上したという情報を入手し、その行動を観察。そして、捜査が大きく動いたのが8月20日、マトリが東京都内にある米倉の自宅マンションに家宅捜索に入ったという。

 その情報を入手していたのは『文春』だけではなかった。テレビを始め、週刊誌・スポーツ紙など、ほとんどのマスコミに流れた“ガサ入れ”情報は業界にも流れ、一部ネットに上がることもあり、その結果、各マスコミが米倉の自宅マンションを張り込むことになったのだ。

 そもそも捜査線上に米倉の名前が挙がったことについて、情報は錯綜していた。

「海外で起きた事件で押収されたあるリストに、米倉さんの恋人男性であるアルゼンチン人ダンサーの名前があったという情報がありました。ただ、もしそうであれば、マトリではなく警察が捜査に踏み切るはず。また、ガサ入れで恋人男性が逮捕されたという話もありましたが、こちらも事実だとしたらニュースになるはず。実際のところ、男性はすでに海外に出国しているようです」(スポーツ紙記者)

検挙まで至らない可能性も十分

 マスコミは半信半疑のまま張り込みを続けていたわけだが、噂に“信憑性”を持たせたのが、最近の米倉の行動だった。米倉はここ2か月、定期的に更新していたインスタグラムの投稿がなく、イベント欠席が続いている。大手メーカーやブランドのアンバサダーの就任も辞退しており、姿を現していなかった。

 そして10月21日、『NEWSポストセブン』がこの「空白の2か月」について詳報した。米倉は家宅捜索の際、驚きつつも捜査に協力。捜査員の指示のもと、押収された物品を1つ1つ指さして証拠写真の撮影に応じていたという。ガサ入れ後には、自身の車で取調室のある庁舎に赴き、事情聴取を複数回受けていたとのことだ。

更新ストップ前の2025年8月19日、ステージショーの一場面を投稿していた(米倉涼子公式インスタグラムより)

 さて、ここから事態はどう進展するのか。全国紙の記者によると、

「ガサ入れから2か月が経過していますが、もし“クロ”であれば、逮捕までそんなに時間がかかるのか疑問です。また、ガサ入れ後に、疑いのある本人の出国を許可していることも不可解。〈米倉涼子麻薬疑惑〉と打った『週刊文春』(10月23日号)には、押収物の一部について〈「違法成分が含まれている可能性が高い」という情報を入手〉としか書かれてないですし、その詳細は未だ公表されていません。覚せい剤や大麻など、ハッキリと違法薬物と認められたものではないようなので、そのあたりが引っかかりますね。大きく報じられましたが、事情聴取したものの、最終的に検挙まで至らない可能性も十分にあるでしょう」

 “大山鳴動して鼠一匹”となるのか、それとも……。いずれにせよ、一件が明るみになった以上、マスコミがその姿を狙っている自宅に彼女が戻ってくる可能性はかなり低い。いるのかいないのか、半信半疑で現場にいたマスコミ陣は、張り込みから解放されてホッとしていることだろう。