三原じゅん子議員

 こども家庭庁担当大臣を辞任した三原じゅん子参議院議員が、在任中の17日に行った“わずか28秒の会見”について、自身のXで初めて見解を示した。

 しかし、その内容は弁明と新大臣への配慮が混在しており「論点をずらしている」(テレビ局政治部記者)と、再び波紋を広げそうな様相を呈している。

「短時間会見は特別ではない」と弁明

 三原前大臣が批判の的となったのは、17日の閣議後に行ったこども家庭庁での記者会見。具体的な報告や発信もなく「いかがでしょうか」と記者団に質問を促すも、記者からの質問はゼロ。わずか30秒弱で終了した会見に、SNSでは《楽な仕事でうらやましいです》《国民を馬鹿にしているとしか思えない》《現状報告という最低限の勤めも果たせない》など大炎上し、多くのメディアもニュースとして報道。

 そんな“短すぎる会見”騒動に、大臣辞職翌日、ようやく口を開いた形だ。

 三原前大臣は、コメント欄を封鎖してある自身のXで

大臣の閣議後定例会見(毎週火・金曜の週二回)の冒頭報告が無く30秒で終了したのははけしからん!とのご批判がありますが、それは他の大臣にしても決して特別な事ではありません。

 メディアの皆様に報道して頂きたいことのご報告がその日に無くても、各省庁が仕事をしていないという事に繋がるものでは全くありません」

 と、自身の対応が突出して不適切ではなかったとし、仕事をしていないというのは誤解だと強調。

 そして最後に「新内閣がスタートしました。今後新大臣に対してそのような誤解の無いようにお伝えしておきます」と、新大臣となった方たちに配慮する言葉を加えた。

自身が浴びた批判を教訓として、新任の大臣たちが同様の論調で批判されることを未然に防ぎたいという“優しさ”とも取れるコメントです。しかし一方で、火消しのつもりなのか、本質的な説明責任の議論を避けているのでは、という指摘もあります。どちらにしても騒動から1週間たち、批判している人たちに対し一方的な発信だけで納得してもらうのは難しいようにも思えます」(同前)

 三原氏のXでの発言は、大臣を辞任してもなお説明責任のあり方いついて議論を呼ぶことになりそうだ。