元『シェイプUPガールズ』の中島史恵

「お客さんが喜んで踊っている表情を直に見られることが、最大のやりがいです」

 こう語るのは、'94年に『シェイプUPガールズ』でデビューし、その後ドラマや映画、グラビアなどで幅広く活躍、現在はヨガインストラクターとしても知られる中島史恵。彼女がいま情熱を注いでいるのが、意外にもDJ活動だ。

未経験からのDJ挑戦

「きっかけは、仕事で親交のあった知人から千葉県の鴨川でディスコをオープンするから、DJをやってみないかと誘われたことでした。経験はゼロだったんですが、音楽も踊りも好きだったし、青春時代に通ったディスコでの思い出が背中を押してくれました」

『シェイプUPガールズ』時代の仲間・梶原真弓とタッグを組み、毎週金曜日と土曜日の夜、鴨川のディスコ『FOOMYS』でフロアを盛り上げている。

「DJ未経験からの挑戦だったので、まずは技術を教えてくれる“師匠探し”から始めました。鶯谷にある『ラバーズ』という昭和のディスコカラオケのオーナーに紹介していただいたんですが、彼は私が過去に代官山で10年間経営していたヨガスタジオ『avity』の最後のオーナーを務めてくださった方であり、そのときのご縁が続いているんです」

 元オーナーの紹介でOさんという師匠に出会い、相方の梶原と約2か月弱、みっちりと指導を受けたそうだ。特に難しかったことについて聞くと、

「“つなぎ”の練習が大変で、曲のテンポを合わせて、止めずに次の曲につなぐのが本当に難しい。でもうまくできた瞬間は、すごく気持ちがいいんです。お客さんが途切れずに踊り続けてくれると、“あっ、今いい流れが作れたな”って実感します」

“美と健康のDJ”

 DJとしての副業収入も気になるところだが、割と堅調のようで、

「あまり詳しくは言えませんが、東京都内にある、ファミリーサイズのマンションの家賃くらいですかね」

 と語る。ただ、その使い道はブランド品などで散財するわけではなく、“自分磨き”に注がれているという。

「物欲はどんどん減ってしまって、今はヨガやエステ、美味しい食事など、心身の準備を整えることに使っています」

“美と健康と笑顔”をテーマに今年8月にオープンした『FOOMYS』を盛り上げる中島史恵(本人提供)

 今年12月発売予定のDVDと来年1月発売予定の写真集では、実際に鴨川のディスコが撮影場所として使われ、DJ活動が本業にも新しい風を吹き込んでいるそう。

「意欲的に挑戦を続けていると、自然と仕事にも広がりが出てくるんです。ヨガもグラビアもDJも、“自分らしく生きるための3本柱”として、これからも続けていきたいなって。音楽を通じて人を笑顔にできる“美と健康のDJ”として、日本中、そして世界中を回れたら最高ですね」

 かつて『シェイプUPガールズ』として人々を元気づけた彼女はいま、ターンテーブルの前で再び“笑顔の伝道師”として輝いている。