笑顔を見せる高市早苗氏(2024年9月)

 10月28日に行われた、高市早苗首相とアメリカのトランプ大統領による日米首脳会談。防衛費やレアアースを巡る資源問題などさまざまな議題が上がったが、世間では高市首相の“はしゃぎっぷり”が物議を醸している。

横須賀基地で大はしゃぎ

 会談の冒頭で高市首相は、トランプ氏とともに大谷翔平が出場しているMLBのワールドシリーズを観戦していたため、開始が遅れたことを謝罪。2人のやり取りは、和気あいあいとした空気からスタートした。

 そんな会談後、両首脳は日米の関税合意と重要鉱物分野での協力に関する文書に署名。その後はアメリカの大統領専用ヘリ『マリーン・ワン』へと一緒に乗り込み、米軍基地のある横須賀へと向かった。

「高市首相は、機内で撮影された写真を自身のX(旧ツイッター)に投稿。弾けるような笑顔でトランプ氏に寄り添う姿が公開されています。また、今回の交流の中で特に国民を驚かせたのが、横須賀基地での首相の振る舞いです。

 集まった米軍兵士の前でトランプ氏から“親しい友人”と紹介された高市首相は、拳を高く掲げ、ピョンピョンと飛び跳ねて大喜び。一国の代表同士の交流とは思えないほどハイテンションな姿に、ネット上では《リップサービスではしゃぎすぎ》《ホストクラブ行ったみたい》《見てて恥ずかしい》と、冷めた意見も寄せられています」(ワイドショースタッフ)

トランプ氏を“ノーベル平和賞”に推薦

 さらに、国民から疑念を集めている要素が……。

「28日の会談で、高市首相はトランプ氏をノーベル平和賞に推薦する意向を伝えたそうです。同賞はトランプ氏の“悲願”とされていて、受賞への意欲を公言していることも有名。今年の受賞を逃したことで、ホワイトハウスの報道官がノルウェーのノーベル委員会に抗議したという経緯もあります。高市首相による推薦の情報を受けて、会談後にはSNS上で“ノーベル賞推薦”という言葉がトレンド入りしました」(全国紙社会部記者)

 トランプ氏にとっては願ってもいない“スペシャルサービス”だろうが、過激な発言がたびたび話題になる同氏については、ノーベル平和賞の受賞にふさわしい人物なのかという疑念もしばしば取り沙汰されている。

大統領専用ヘリ『マリーン・ワン』機内で撮影された高市早苗首相とトランプ大統領のツーショット(高市首相のXより)

 日本国民からも、

《ノーベル平和賞は安売りしちゃダメだろ》

《さすがに“お世辞外交”やりすぎでは。媚び売りすぎてて見てられない》

《まんまといい気持ちにさせられて…世界に笑われるよ》

《そこまでしてシッポ振りたいのかって思われるの日本の恥》

 などの声が。

 とはいえ、国民民主党の玉木雄一郎代表は「グッドスタート」と語り、立憲民主党の野田佳彦代表も「まずは成功裏に終わった」とするなど、野党の面々からはそれなりの評価を得ている高市首相の外交。本人は会談の終わりで「世界で最も偉大な日米同盟を基軸として、世界の真ん中で咲き誇る力強い日本外交を取り戻す」と述べたが、今後の関係は果たして――。