国分太一

 今年6月、“重大なコンプライアンス違反”があったとして番組降板、そして無期限の活動休止となった国分太一。しかし、10月23日に番組降板時の日本テレビの対応に瑕疵があったとして、人権救済を申し立てたことが波紋を呼んでいる。

国分本人にも理由を告げず

 そもそもの発端は、6月20日にレギュラー出演していた『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)からの降板が急遽発表されたこと。同日には日本テレビの福田博之社長が会見を開き、降板の理由を「過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったため」と説明している。

「国分さんはほかの局の番組も降板となり、実質的な業界追放となりました。億単位の違約金も発生しているようで、代理人弁護士は“下手したら、自宅を売らなきゃいけない状況”と伝えています。TOKIOも解散してしまうなど各方面にかなりの影響を与えた騒動ですが、コンプラ違反の内容については一切明かされていません」(スポーツ紙記者)

 元TOKIO・松岡昌宏も「なんのコンプライアンス違反ですかと」「城島も自分も知りません」と語っているが、世間からは当初《知らないはずないだろ》との声が上がっていた。ところが、今回の国分の申し立てで、松岡はおろか国分自身も何が理由で降板されたのかハッキリとはわかっていないということが明らかになった。

 申立書によると、国分が局を訪問した際に突然、コンプライアンス違反疑惑の聴取が始まったという。いくつかの事案について国分は身に覚えがあったため肯定。すると、聴取終了後、執行役員より番組降板を告げられた。国分が肯定したハラスメントについて、どの行為が降板理由に該当したのかは、本人にも告げられていないという。

「日テレのほうがパワハラ対応」

「国分さんが局に呼び出されたのも、“プロデューサーとの挨拶”という名目だったと申立書に記されています。いわば“騙し討ち”のようにして始まった聴取だと国分さん側は主張していますが、日テレはこれに《全くの事実誤認》《強く抗議します》と反発。

 27日におこなわれた定例社長会見でも、福田社長は“代理人自ら週刊誌に漏洩して、一方的な情報を世間に流布している”“一連の言動に不信感を感じざるを得ない現在のままでは、なかなか対話に応じることは難しい”と憤慨している様子でした」(前出・スポーツ紙記者)

 また、国分による聴取の内容の録音を日テレが許さず、データを削除させたと申立書には記載されているが、同局の柴田岳副社長は「関係者の特定等々の情報が漏れるのを避けたいということ」と説明している。

国分太一サイドが発表した《人権救済申立書》はA4用紙29枚に上った

 一向に全貌が見えてこない、国分のコンプライアンス問題。国分自身にさえ何も伝えられていない現状に、世間からは日テレに対して不信感を表す声が。

《何も世間に公表しろって言ってるんじゃないのに。国分との会話を頑なに拒む理由って何?》

《どう考えても私刑だな》

《ブラックボックスの中で、企業が個人を一方的に破滅させるって怖すぎるよ》

《日テレみたいなやり方を自分の職場でやられたらと思うとゾッとする》

《むしろ日テレのほうがパワハラ対応だろ。信頼できるわけがない》

 被害者のプライバシー保護は重要だが、このままでは日テレへの不信感が募るばかりかもしれない――。