SnowMan

 10月28日、9人組アイドルグループ・Snow Manが公式YouTubeを更新。「【ユニット曲MV鑑賞会】祝 5thアルバム「音故知新」発売記念」と題し、11月5日に発売される5thアルバム『音故知新』のユニット曲のMVをメンバーで鑑賞した。

旧会社も新会社も口にしないメンバー

 その中で、メンバーが口にした“ある言葉”がファンの間で話題を呼んでいる。注目されたのは、目黒蓮と阿部亮平によるユニットソング『ART』を鑑賞していた場面だ。

「渡辺翔太さんが『上品さもあってアイドルらしさもある』とコメントすると、ラウールさんが『弊社の感じ』と発言。続けて渡辺さんも『事務所好きな人にはたまらない』と語り、“ジャニーズ”という5文字を使わないよう配慮している雰囲気が感じられました」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 その後目黒は「先輩たちのかっこいい感じ、この会社の伝統みたいなものを大切にしたいっていうので作ってった」と説明。さらに阿部も「事務所あるあるが詰め込まれてる」と笑顔を見せた。

 X上では、

《マジで「ジャニーズ」って名前返して》
《頑なに新しい事務所の名前を言わないところも、ジャニーズとしての誇りと愛を感じて切ない》

 といった声が並び、ファンの間では複雑な思いが広がった。

 Snow Manが所属するSTARTO ENTERTAINMENTは、旧ジャニーズ事務所の再編として2023年に設立。創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題により、事務所の在り方が問われる中で社名変更に至った。

「問題が表面化した当時、テレビ局や取引先企業から『社名を含めた抜本的な改革を求める』声が相次ぎました。当初は社名維持を検討していましたが、『創業者の名前を使い続けることで被害者が苦しむ可能性がある』として、タレントのマネジメントを担う新会社STARTO ENTERTAINMENTが発足しました」

 だが、“ジャニーズ”という名前は、アイドルの歴史そのものを象徴してきたブランドでもある。各メディアでは通りのいい“旧ジャニーズ事務所”と表記される場合も少なくない。

「社名変更によって生まれた“新しい呼び方の難しさ”は、ファンだけでなくタレント自身も感じているのでしょう。特にSnow Manのように“ジャニーズらしさ”を大切にしてきたグループにとっては、複雑な思いを抱えていることが想像できます」

 旧社名がなくなって1年以上経過したが、タレント自ら『STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)』という名を口にする場面は少ない。“弊社”“事務所”という曖昧な表現の裏には、彼らが背負ってきた伝統と葛藤が見え隠れする。