 
21日に発足した高市内閣。憲政史上初の女性総理大臣の誕生は、政治に新たな風を吹き込んでいる。そんな中、SNSでは若い女性を中心にとあるムーブメントが起きている。
高市早苗首相を“サナ”
 
「高市早苗首相のことを、親しみを込めて“サナ”という愛称で呼ぶ人が続出しています。中には《サナ推せる》《うちらのサナ》とまるで“推し活”のような動きも広がっています」(政治ジャーナリスト)
例えば、21日夜に行われた就任記者会見。高市首相が「韓国コスメも使っている」と発言すると、SNS上は瞬く間に盛り上がりを見せた。
《サナがどのコスメ使ってるか気になって眠れない》
《サナ韓国コスメ使ってんの!?サナのオススメ教えてほしすぎる》
《サナ可愛い 使ってるコスメ気になる》
また、会見中に使用していたピンク色のボールペンも「どこのボールペン?」と話題に。それが三菱鉛筆の「ジェットストリーム」だと特定されると
《サナ総理大臣のボールペン 買ってしまった笑》
《ボールペンなら買えそうだし私もサナとおそろにしようかな》
というコメントが寄せられた。
使用アイテムに注目が集まる高市首相。彼女が愛用する濱野皮革工藝のバッグ『ディライトトート』に至っては完売するほどの人気ぶりだ。
その結果、濱野皮革工藝の公式サイトでは、
《10月24日現在、各種SNS、ニュースサイトなどで第104代首相が、当社バッグをお持ちの写真が取り上げられております。ディライトトートは注文が集中しており、工場の1カ月分の生産量を直近2日間でご注文頂いている状況です。その結果現在1月末の出荷予定となっております。お問い合わせその他対応に、少しお時間を頂く事をお詫び申し上げます》というお詫び文を掲載する事態となった。
「濱野皮革工藝は皇室もご愛用されている老舗ブランド。高市首相が持っていた『ディライトトート』は機能性とデザイン性を兼ね備えた、品のある素敵なバッグです。しかし、税込み13万6400円という真似するには中々手が出しにくいお値段。にもかかわらず、注文が殺到したというのは、さすがの影響力と言えるでしょう」(前出、政治ジャーナリスト)
経済も回す高市首相
 
政治だけでなく経済も回している高市首相。他にも、
《はやくメイクレッスンのお店と真珠のネックレスも特定して欲しい》
《サナの眉毛メイク気になるからメイクレシピも公開して》
といった声が続々と上がっており、まだまだ “サナ活”は勢いを増している様子。
「今までの政治にはあまり見かけないムーブメントですね。《初の女性総理だから応援したい》《活躍して欲しい》という期待もあるのでしょうが、高市首相といえば、私生活でも数々の苦労をしてきたことを明かしています。離婚や再婚、不妊、介護など女性が直面する課題を乗り越えてきた“サナ”への共感が、親しみを生んでいるのかもしれません」(前出、政治ジャーナリスト)
“サナ活”はコスメやファッションにとどまらず、若い世代が政治へ興味をもつきっかけになることへの期待も高まっている。
《サナ活きっかけで若い子が政治に興味を持ってくれるのは良い兆候》
《若い人がサナ活をすることで、政治の話をタブー視せず、意見を活発に交わしてくれる気がして心強い》
《推し活気分で楽しく政治に触れられるのはいいこと》
初の女性総理大臣は、日本のこれからの政治を考える新たなきっかけを生み出している。"サナ活"という現象が、若い世代と政治の距離を縮める架け橋となるか、今後の動向に注目が集まる。
