お笑い芸人・粗品が11月3日に自身のYouTubeチャンネルを更新。“賛否どちらの意見も1人で語る”というコントを前提とした「1人賛否」で、『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)放送終了における騒動について触れたことが話題になっている。
MCの千鳥・大悟が松本人志を思わせる仮装
今回の騒動の発端は、10月24日放送予定だった番組が放送直前になって差し替えられたこと。この回はハロウィンパーティーと称し、出演陣が仮装して登場する予定だった。その際に、MCの千鳥・大悟がダウンタウン・松本人志を思わせる仮装をしたことが問題視されたと見られている。
番組公式HPでは、急遽内容を差し替えたことのお詫びと共に『酒のツマミになる話』終了のお知らせを掲載。10月24日の放送後に、千鳥の2人から降板の申し出があったと説明している。
「番組内容差し替えから終了まで、かなりのスピード感だったため驚いた人も多いと思います。10月31日の放送時に大悟さんが出したコメントも物議を醸しました。番組冒頭に終了のテロップが出た後、大悟さんがVTRで登場。
“酒のツマミになる話、やめま~す”となんとも軽いテンションで終了を告げたんです。そして“やめるんですが、何本かはもう収録してますので、その時出ていただいたゲスト、そして芸人は一生懸命面白い話をしてくれています。なので、それは今まで通り、お楽しみください”と呼びかけました」(芸能ライター)
最後に、「面白くなければテレビじゃない!フジテレビ、ありがとうございました」と締めくくった大悟。
おそらく同局が1980年代に掲げたスローガン「楽しくなければテレビじゃない」をもじったのだと思われるが、差し替えからの番組終了という流れから“痛烈な皮肉”と世間には受け取られているようだ。
フジテレビ上層部vs大悟・制作陣
さて、フジテレビ上層部vs大悟・制作陣という様相を呈した今回の騒動に動画で触れた粗品。大悟の気持ちも汲みつつ、フジテレビ上層部の判断にも一定の理解を示していたが――。
「“ただぁ!”とお決まりのセリフの後、自身が出演する予定の年末番組について触れ、さらに今回の対立構造を裏付けるようなエピソードを明かしています。例えばかつて賞レースに出た際に、ネタのほとんどがコンプラNGで返ってきたそう。その時、現場の人たちは“(上層部と)戦ったんですけどやっぱり無理って言われてしまって”と申し訳なさそうだったと語っていました」(前出・芸能ライター)
自身の体験から、“現場の人たちは面白いものを作ろうとしている”と明かした粗品。そんな彼のエピソードにネット上では、
《やっぱり上層部がフジテレビをダメにしてるんだ。納得》
《フジの現場Pたち熱すぎ》
《もう上層部を入れ替えろよ》
《上層部が少数のクレームを気にしすぎて、現場を押さえつけてるんだろうな》
といった声があがっている。
コンプラ問題で荒れた局側が慎重になるのも理解できるが、現場や出演者の“面白いものを作りたい”という気持ちにどこまで寄り添えるのか……。求められているのは、そのバランス感覚ではないだろうか。
