お笑い芸人のキンタロー。が、自身の誕生日である10月24日にSNSを更新。高市早苗首相のモノマネ写真を披露し、物議を醸している。
写真では、真っ赤なリップで微笑みを浮かべ、青色のジャケットにショートカットのウィッグを着用。《引き続き国民の皆様に沢山喜んでもらえるべく まねて!まねて!まねあげてまいります!!》という一言と《#やりはじめて1日目の高市早苗首相》というハッシュタグも添えられている。
田中裕二は「田久保眞紀」に変身
これに対して、コメントには、《全く似てないし言われなければ誰のモノマネか分からない。炎上商法?》《クオリティ低すぎだし まじでおもんない》《さすがにバカにしすぎ 笑えないし不快》と、否定的な意見が殺到した。
一方で、10月31日に爆笑問題がコントYouTubeチャンネルを更新。ハロウィンコントとして、ミャクミャクやちいかわなど、話題のキャラや人物のコスプレをした芸人たちがコントを繰り広げた。
そんな中、爆笑問題の田中裕二は、静岡県伊東市の田久保眞紀元市長のコスプレで登場。特徴的な白髪交じりのウィッグに、手には卒業証書まで持っている。
田久保前市長といえば、東洋大学卒業と公表していたものの実際は除籍だったという学歴詐称疑惑が発覚。不信任決議により市長を失職した人物だ。
この田中のコスプレは視聴者から好評を博している。
《シンプルに似すぎwww》
《田中さんのモノマネ、クオリティ高いんだよな笑》
《クオリティ高すぎて笑う》
キンタロー。にはなく田中にはあった「大義名分」
高市首相のモノマネをしたキンタロー。と田久保前市長を真似た田中。同じ政治家のモノマネでありながら、なぜここまで反応が分かれたのだろうか。その背景にはモノマネされる対象となった人物への世間的感情が影響しているという。
「高市首相は、日本の憲政史上初めての女性総理大臣ということもあり、“活躍してほしい”“応援したい”と女性を中心に熱い支持を受けています。また、外交手腕や熱心な政治姿勢も評価されており、国民からの好感度も非常に高いです。そうした状況下で、キンタロー。さんの少々誇張したモノマネを“揶揄している”と感じた人も多く、その結果《侮辱している》《バカにしている》という拒否反応に繋がったのではないかと考えられます」芸能ライター)
もちろん、キンタロー。に悪意はなかったはずだ。しかし、今回ばかりはタイミングが悪かったようだ。
またタイミングに加えて、モノマネを披露する場所や文脈も重要だ。
「キンタロー。さんは自身の誕生日にSNSで高市首相のモノマネをアップしました。しかし、以前から首相のモノマネをしていたわけでもなく、首相との関わりが深いわけでもない。わりと唐突で、正直脈絡がないように思えます。そのうえ、《#やりはじめて1日目》のハッシュタグ。モノマネのクオリティではなく、話題の人に乗っかってバズりたいという下心を優先したようにも見えてしまいます。一方で、田中さんは“コント番組”“ハロウィン”という大義名分が前提にあったので、風刺的な笑いとして成立していた点も受け入れられた要因の一つではないかと思います」(前出・芸能ライター)
時流を掴んだネタ、イジっても良いネタかどうかの判断、披露するタイミングや文脈、モノマネ相手へのリスペクト……。すべてを兼ね備えなければ、大衆にウケるモノマネは難しいようだ。
