日本維新の会の藤田文武共同代表(44)が、2017年6月から24年11月に自身の公設秘書が代表を務める会社に、機関紙やビラの印刷デザインなどを約2100万円も発注していたという疑惑を共産党の機関紙である『しんぶん赤旗日曜版』がスクープ。このうち約1965万円が政党交付金などの公金で賄われており、「身内への税金還流ではないか」と報じられ政界に激震が走った。
維新・藤田共同代表の“態度の悪さ”
「これに関し藤田共同代表は4日の定例会見で、弁護士に確認したら“法的にはどこから切り取っても適正”とする一方、誤解を招くという指摘や批判は真摯に受け止め“今後は発注しない”としました。が、この記者会見での態度があまりにもふてぶてしく、多くの国民の反感を買ってしまった」(テレビ局情報番組スタッフ)
会見での藤田共同代表の「それは自由じゃないですか?」「何がおかしいんですか?」「それはあなたの感想であって、一般的な商習慣というのを全く知らないだけだと思います」とイラだちを隠しきれない様子にSNSでは、
《会見内容が飛ぶくらい態度が悪い》
《終始不機嫌そうで、国民に説明しようという姿勢が全く感じられない》
《あの逆ギレ、乱暴な物言い、政治家として丁寧な会見ではなかった》
《あの開き直り、人として信用できない》
《何さま?と言いう印象しかない》
《維新のクリーンなイメージが崩れました》
と、見ていた人の心象を最悪なものにしてしまったようだ。
この“逆ギレ会見”には、維新創設者の橋下徹氏(56)も黙ってはいなかった。
「テレビ出演した橋下さんは、『維新・国会議員団の公金に対しての“ぬるぬるの感覚”の象徴』と言い、この問題に関しては『道義的にはアウト』と断罪しました。また別の番組では『ああいう態度が今の一種の国会議員の姿なんだってことを有権者はしっかり見てもらいたい』と、やはりその態度について言及した形です」(同前)
さらにジャーナリストの安藤優子氏(66)も「疑義が生じているのに、会見のときに『君たちは何も知らない』っていう態度、あれはないと思いますよ」と、デザインも印刷もする会社は(秘書の会社じゃなくても)いくらでもあると、その態度に首を傾げる。
テレビ報道の「偏向報道」
しかし藤田共同代表の姿勢は変わらない。記者会見をニュースとして扱った報道番組について、
《昨夜のいくつかのテレビ局の編集は偏向報道そのもの。悪意か無知かわかりませんが、一般的な商慣習も基礎知識も無視した恣意的な内容。一次情報としての記者会見動画と見比べてもらえる時代。編集のおかしさがわかると思います》
と、自身のXに会見動画へのリンク貼り付け苦言を呈した。
「この行為にも《自分たちに不都合な報道を「偏向」と断ずることが維新の怖さ》《問題ないなら発注し続ければいい》などの声が上がりましたね。『しんぶん赤旗』記者の名刺をネット上に晒し“削除はしない”と表明するなど、藤田さんの強気な姿勢は、個人だけでなく維新の会全体のイメージを低下させてしまっている印象です」(同前)
そんな中『しんぶん赤旗日曜版』は5日の公式Xで、藤田共同代表の主張を覆す“動かぬ証拠”を入手として【スクープ第2弾】を投じている。
政治とカネが問題となっている昨今だけに、こうした疑惑は真摯な姿勢での対応が求められている。藤田共同代表の言動は、単なる公金支出の問題に留まらず、「政治家としての資質」や「国民への向き合い方」が問われる事態へとなってしまったようだ。
