11月5日、毎年恒例の『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語が発表された。「トランプ関税」「クマ被害」「古古古米」「物価高」など、国際・国内の社会情勢を反映した言葉が並ぶなか、学歴詐称疑惑で失職した伊東市前市長・田久保真紀氏に関連する「卒業証書19.2秒」がノミネート。ネット上で失笑が漏れている。
「192」に愛された田久保氏
「事の発端は今年6月。田久保氏が伊東市長に就任した直後、学歴詐称疑惑が浮上しました。本人が『東洋大学法学部経済法学科卒業』としていた経歴が、実は“除籍”であったことが判明。市議会からの辞任勧告が相次ぎましたが、彼女は強気の姿勢を貫き続けました。7月には一度辞任を表明しながら、その直後に撤回するなど混乱を招く対応が続いたのです」(全国紙政治部記者、以下同)
8月13日、百条委員会での証人尋問に田久保氏が証人として出頭。ネットを賑わせることになるあの発言が飛び出す。
「問題の卒業証書を議長に見せたことについて、議長からは『チラ見せだ』と指摘されていました。ところが、彼女は『約19.2秒ほど見ていただいたと記憶しています』と主張しました。証人尋問後、報道陣からこの根拠を問われた彼女は『会話は録音の記録を持っており、ストップウォッチで計りました』と説明。この具体的すぎる数字と、わざわざ計測したという行為が大きな話題に。今回の選出につながったというわけです」
この不名誉なノミネートに対してX上では、
《伊東市市民にとっては屈辱であり侮辱だよね》
《どれだけ恥じても恥じ足りないくらいの汚名にあたるでしょう》
といった失笑が相次いでいる。さらに、《もし受賞するなんてことになったら髪型もスッキリさせて高価なドレスかなんか着て堂々と授賞式に現れそう》と、皮肉を込めた予測も寄せられている。
10月31日、市議会で2度目の不信任決議案が可決され、田久保氏は失職。だが、「一生懸命頑張った、やりきった」と感涙。“逆風への無神経さ”を貫き通した。
「興味深いことに、この女性には“192”が付きまとっています。退職金として192万3750円が支給されるというのです」
卒業証書を見せた秒数と、退職手当の額面の“奇妙な一致”に市民も笑うにも笑えないだろう。
「“元市長”となった彼女は11月4日、自身のInstagramを更新し、街頭活動を再開したことを報告。その際、『おはようございます! 在任中は本当にお世話になりました。みなさまの声援や励ましがいつも私を支えてくれて立ち向かう勇気をたくさんいただきました!』とつづるなど、清々しいほどの“厚かましさ”を見せていました」
12月14日投開票予定の次期市長選への出馬を示唆している田久保氏。これといった成果も残さず、厚顔無恥で駆け抜けた女性がいま再び市民の前に立とうとしている。“192”の数字に愛された女が、次は何を残すのか――。
