2025年11月5日、毎年恒例の『2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞』候補となるノミネート語30が発表された。大賞とトップ10は、12月1日に発表される予定だ。
関西万博のミャクミャクや映画『国宝』からノミネート
今年の候補には大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」や、俳優・吉沢亮主演で歴史的ヒットを記録した映画『国宝』から「国宝(観た)」、連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)で話題となった土佐弁「ほいたらね」などが選出されている。
また、政治・経済分野からのワードも目立つ。
日本初の女性首相・高市早苗氏の発言「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」や、コメ価格の高騰を象徴する「古古古米」、さらにトランプ米大統領の政策をめぐる「トランプ関税」など、社会情勢を反映した言葉が並んだ。
「一方で、昨年ノミネートの無かったお笑い界からは、今年は2語が候補入り。どちらもTBS系『水曜日のダウンタウン』発の流行語です。『長袖をください』は人気企画『名探偵津田』で、お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏さんが新潟行きを告げられた際に漏らした切実なひと言。
その素直すぎるリアクションがSNSで話題を呼びました。また、同番組でブレークしたピン芸人・『ひょうろく』さんもノミネート。独特の表情と存在感が注目を集め、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)出演へとつながりました」(芸能ライター)
「流行ってはないだろ」
しかし、ネット上では
《話題にはなったけど流行ってはないだろ》
《企画してる人たちの『流行語』の選出基準がわからん》
《水ダウファンの間でしか流行ってないんじゃない?全然一般的じゃないでしょ》
といった批判的な声も少なくない。
「『水ダウ』発のワードが印象的だったのは確かですが、テレビ離れが進む中で“番組限定のネタ”がその年を代表する流行語といえるかは疑問です。バズの勢いと社会的な広がり、その両方をどう評価するかが問われているのでしょう。情報源が多様化する今、何をもって“流行”と呼ぶのか、その定義そのものが変化しているのかもしれません」(前出・芸能ライター)
また、異なるベクトルで話題を呼んでいるのが「卒業証書19・2秒」だ。
静岡・伊東市の田久保真紀前市長による学歴詐称問題で、議長に提示した卒業証書をめぐり発せられた言葉が全国的に話題となった。受賞すれば《田久保前市長は表彰式に来るのか?》《逆に堂々と来そう》など、皮肉交じりのコメントも飛び交っている。
2025年を象徴する年間大賞に、どんな一語が選ばれるのか注目が集まる。
