片山さつき議員

 高市内閣で財務大臣を務める片山さつき氏。日本で初の女性財務大臣の誕生とあり就任会見には大きな注目が集まったが、会見内容もさることながら“つけまつ毛”が落ちそうになっているシーンが話題を集めてしまった。

片山大臣のモノマネをするなかじままり

なかじままりによる片山さつき財務大臣のものまね(インスタグラムより)

 まっすぐ前を向いている時は気にならないが、原稿を見るため伏し目がちになった際に右まつ毛の目尻側のつけまつ毛が浮いてしまっていたのだ。これにはネット上でも《話を聞きたいのにツケマが気になって頭に入ってこない》《やっぱり皆気になってたんだ……》との声が上がっていた。

「SNSなどでも動画や画像が出回り、かなり気になった人が多かったようですね。そうなると、すかさず目をつけるのがモノマネ芸人です。10月6日には、タレントのなかじままりさんが自身のインスタに片山大臣のモノマネをアップしました。《つけまつげがとれかかってる片山さつき財務大臣ばい》と、片方だけツケマが取れかかった画像を投稿。カールのかかったウィッグをつけ、ピンクのジャケットを羽織った姿は確かに特徴を捉えています」(芸能ライター)

 この投稿には《これをチョイスするのは流石だわ》《面白すぎやろ》との反応もある一方で、

《ただただ失礼過ぎる》

《頑張ってらっしゃる方への敬意が感じられない》

《見た目を馬鹿にするようなモノマネは不快なだけ》

 などと、批判的な声も。

容姿いじりが問題視

なかじままりによる片山さつき財務大臣のものまね(インスタグラムより)

 確かにモノマネをするなら見た目を寄せればいいだけで、つけまつ毛が取れかかっているシーンを切り取ったのは明らかな“容姿いじり”だろう。かつてはお笑いでも多く見られた容姿いじりだが、昨今はそれが問題視される傾向にある中で、このモノマネが批判を呼んだのは当然とも言える。

「外見に関しての言動で、対象とされた人や見ている人が不愉快になるようなものは近年テレビでも歓迎されません。2021年には“3時のヒロイン”の福田麻貴さんがXで《私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました!》と宣言。その後出演したフジテレビ系の『ワイドナショー』で、“ウケなくなっているのを感じていた”と説明していました」(前出・芸能ライター)

 また、「これで誰かが傷ついたりするかも、と心配しながらネタを披露するってなんやねん、と思って」とも語っていた福田。他にも元尼神インターの誠子など、容姿いじりを辞めると宣言した芸人もいるように、お笑い芸人は容姿いじりを封印しつつある。容姿をネタにしなくとも、お笑い芸人なら他のネタで笑わせればいいのだ。

 一方、モノマネ芸人となるとそうはいかない。基本的に見た目で笑いを取るスタンスのモノマネ芸人。しかし容姿いじりがダメとなると、そもそも容姿いじりで成り立っている彼らは今後どうしていけばいいのか。“モノマネ”そのもののあり方を変えていくべきか否か……中々難しい時代になってきているのかもしれない。