「本当にびっくりしました。マネージャーさんから渡された『ひと夏の共犯者』の企画書を見てみると“えっ、主演!?”と。一瞬、いろんな意味でプレッシャーも感じましたが、同時に“うれしいな”“期待していただいているんだな”と」
なるべく、現場ではカッコよくありたい
『timelesz project』を経て、今年2月にtimeleszのメンバー入りを果たした橋本将生。現在放送中のドラマ『ひと夏の共犯者』に主演している。初回は『TVer』で100万回再生を超えたことでも話題に!
「演技はほぼ経験したことがなかったのですが、意外と不安はなかったです。僕の強みはハングリー精神や探求心、そして吸収力だと思っているので。何より、共演するみなさんが、本当に素敵なお芝居をされる方ばかり。いい意味でみなさんからいろんなものを盗んでいけたらと思っています」
ちなみにドラマ主演が決定し、メンバーからはどんな言葉をかけられた?
「“ウェーイ!”って(笑)。本当にそんな感じでした(笑)」
それがメンバー間ではいちばん適切な、喜びと励ましの言葉なのだろう。
演じているのは、大学生の岩井巧巳役。やりたいことが見つからない中、アイドルグループ・AMELの片桐澪(恒松祐里)を推していたが、彼女の熱愛に傷心。夏休みを亡き祖父の一軒家で過ごそうとした際、偶然出会ったのは、交際相手の殺害容疑がかかった澪!
共に暮らす中で、巧巳は澪の中に生きるもうひとりの人格・眞希(恒松祐里)にどんどん惹かれ、彼女のために危険を顧みない行動を……。ドラマの現場で感じていることを聞くと、
「毎日、本当に楽しいです。日々、別のシーン、別の場所での撮影ですし。それに“これは、こうしたほうがいいね”と話し合いながら決めていて。“本当にみんなで作っているドラマなんだな”と感じています」
橋本は、撮影現場で台本を開くことがないのだという。
「本当に(台)本が面白くて。同時に“巧巳は今、こう感じているんだな”と考えることも楽しいし。だから、セリフを覚えるのがまったく苦ではないんですよ。意外と記憶力はいいほうで(笑)。あと(菊池)風磨くんから“現場で台本、開くなよ”という言葉ももらっています(笑)。なるべく、現場ではカッコよくありたいので!」
物語は澪の幼少期の事件、眞希の犯行告白、巧巳の思い、AMELメンバーの愛衣那(永瀬莉子)の存在などが、複雑に絡み合っていく。
「今の自分をまったく想像していなかった」
「もちろん僕のことを好きで見てくださる方も、僕のことを知らないで見てくださる方もいらっしゃると思います。何より“この作品自体がすごく好き”って言っていただけるように、僕は巧巳にすごく真摯に向き合って演じていますので、ぜひ注目していただけたら!」
10月17日に26歳を迎えている。去年の今頃は、タイプロの4次審査で『人生遊戯』に取り組んでいた。人生が一変した25歳は相当濃い時間だったはず。
「そうですね(笑)。時間がたつのは早いですね。“もう1年か”って思います。人生もすごく変えていただきましたし。タイプロからは本当に濃い時間をずっと過ごさせていただいています。1年前は、今の自分をまったく想像していなかったです。“timeleszになりたい”と言ってはいたものの、ここまで明確なビジョンは見えていなかったですし、どうなるのかも自分はわかっていなかったので」
timeleszメンバーとして、アイドルとして。新たな環境や立場にはもう慣れた?
「慣れました。メンバーとしてちゃんと活動できているかなって思っています」
と、ニッコリ。今後はどうありたいかと尋ねると、
「大人の余裕が増したらいいなと思います。20代も後半に差しかかっているので。活動の面では、timeleszがもう1個上のステージに行けるように、僕自身も頑張りたい。そして、またお芝居のお仕事もできたらいいなと思っていますが、まずはこの『ひと夏の共犯者』を成功させることだと思っています!」
推してるもの、教えて!
「僕は、やっぱりサウナをめちゃくちゃ推しますね。疲れが取れるし、眠りもすごく深くなるんです」
どのくらいの頻度で行っているの?
「よく行ってます。ドラマの撮影が終わると、そのまま行ってますね。そのほうが楽なんですよ。帰宅してソファに座って“シャワーするの、ちょっと面倒くさいな”って思う時間がないから。サウナ直行、すごくいいです。ととのってます!」
取材・文/池谷百合子
