「“終活”については、まだ意識をそんなに持ててないですし、アクションも起こせていないですね。子どもたちは自立して、今は夫と犬と暮らしていますが、家をどうするのかとか、そういうことをきっと考えていくことになるんだなと、あらためて実感しました」
100%自分がやりたいように動くためには、日頃の心がけが大事
シルバー世代が暮らすシェアハウスを舞台に、人と人のつながりの大切さや生きることの意味を、“終活”というテーマを通して描いていくヒューマンコメディードラマ『終活シェアハウス』。
竹下景子はシニア女性シェアハウスの主で、60年来の友人たちと一緒に暮らす料理研究家の奥村歌子を熱演中。自身も「小学4年からの同級生何人かと10年来の交流があるんです」と話すなど、歌子たちの関係性を身近に感じているという。
「還暦になった年に小学校の同窓会が開かれて、初めて参加したんです。そのときに、クラスメートだった何人かと“また会いたいね”って話になって。あれから12年たちますけど、お食事や小旅行したりと、今でも集まっています。
会うと呼び方も“ちゃん”付けになったり、心はすっかり小学生に戻りますよね(笑)。だから、友情を育んできた歌子と友人たちの気持ちが私なりにわかるところもありますし、愛おしいものだなって思いました」
歌子とシェアハウスで一緒に暮らす友人たちを演じるのは、室井滋、戸田恵子、市毛良枝と実力派女優がずらり。現場はいつも和やかな雰囲気だそう。
「連帯感といえば少し大袈裟ですけど、同じ時代を生きてきた分、言わなくても通じ合えるものはありますよね。2話でカラオケのシーンがあったんですけど、子どものころドキドキしながら聴いていた昭和歌謡は、歌詞を見なくてもみんな歌えて盛り上がって。
あと、頭の中に顔は出ていても、名前は出てこなくて“あれ、あれ!”でも話が通じ合ったりして(笑)、面白いですよね」
ドラマのみならず映画に舞台にとエネルギッシュに活躍を続ける竹下。その秘訣を聞いてみると。
「結婚してからずっとうちに犬がいて、今は広島の保護施設から譲り受けた犬を飼っています。名前は施設にいたころからそう呼ばれていたのですが、ひらがなで“なんばん”くん。朝と夜に一緒に散歩して、リフレッシュするのが日課になってます。散歩だけで1日8000歩くらいになるんですよ」
健康第一の生活を心がけることで、次の仕事への意欲も増してくるそう。
「幸いあまりむちゃしない性格だからか、これまで大きなケガもありませんでしたし、健康で仕事も続けてこられたから、今回の作品とも出会うことができたのかなと思います。
お芝居にしても100%自分がやりたいように動くためには、日頃の心がけが大事だと思うんです。最近、舞台のお仕事も多くいただけるのですが、公演が2、3年先だったりするので、まずはそれを目標に。そして、健康に留意して今のお仕事を楽しく続けていけたらと思っています」
秋のひそかなお楽しみ♪
「長野県の黒姫にアファンの森があるんです。四季を通じて美しい森が広がっているので、考えるだけで“行きたいな〜”ってワクワクします。近くには素敵なワイナリーレストランもあります。ワインはお食事中に飲むことが多いです。お酒はワイン以外に日本酒も好きなのですが、翌日に残るので控えめにしていますね(笑)」
