11月上旬の昼下がり、都内某駅の改札前にある広場で、警察官と思わしき服装をした人だかりを発見。何かの撮影のようだが……。
「2026年公開予定の映画『踊る大捜査線 N.E.W.』の撮影が行われていました。現場は警備員も配置されていましたが、広場がデッキテラス付きの商業ビルに囲まれていたため、遠巻きに見学している人もたくさんいましたね」(エキストラ参加者)
『踊る大捜査線』シリーズは、1997年にフジテレビ系列で放送された、織田裕二演じる青島俊作を主人公にした刑事ドラマ。魅力的なキャラクターや現場の刑事たちと上層部との対立などリアリティーのある描写が受け、高視聴率を連発する人気作品に。
「1998年に公開された劇場版第1弾は興行収入100億円超の大ヒット。作中の“事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!”というセリフはその年の流行語になりました。劇場版2作目となった2003年の『レインボーブリッジを封鎖せよ!』は興行収入173・5億円を稼ぎ出し、現在まで20年以上にわたり実写邦画で1位の座に君臨。今年6月に封切られてロングランを続ける映画『国宝』がこの記録を抜くのではないかといわれています」(テレビ誌ライター)
“FINAL”と銘打たれた4作目から13年。復活を遂げた“踊るシリーズ”の人気は今なお健在だった。
「おなじみの緑のモッズコートを着込んだ織田さんが現場入りすると、見学している人たちから、“青島だ!”と、どよめきが起きていました」(前出・エキストラ参加者、以下同)
撮影のカットがかかるたびに…
織田自身、やる気もテンションも爆アゲだったようで、
「撮影のカットがかかるたび“ありがとうございます!”とエキストラの人たちへ挨拶をして待機場所へ戻っていました。休憩中もスタッフと談笑していましたし、久しぶりに青島を演じることができて楽しいのだと思います」
待望の新作だが、一部ではキャスティングを巡って懸念の声も聞こえてくる。
「新作では、シリーズの人気キャラクターたちが出演しない可能性があるんです。青島の同僚で深津絵里さんが演じたヒロイン的存在の恩田すみれは“FINAL”の時点で警察を退職。自己保身ばかりだけど憎めない管理職トリオ“スリーアミーゴス”も定年や異動で解散。柳葉敏郎さんが演じた警察キャリア官僚の室井慎次は、2024年に公開されたスピンオフ映画で亡くなっています」(前出・テレビ誌ライター)
織田の熱演は、人気キャラ不在の穴を埋められるか─。
