「僕ら、26周年おめでとう!」
11月3日、嵐が5人そろって生配信を行い、リーダーである大野智のかけ声でデビュー26周年を祝った。
「配信はファンクラブ会員に向けて行われました。嵐の5人が“生”でそろうのは実に1768日ぶりのことです。SNSは《#生配信だヨ嵐会2025》のハッシュタグで大盛り上がり。5人の話題に出た懐かしのグッズの写真や、風船などで飾りつけられた部屋でケーキを食べる様子などが投稿されていました」(スポーツ紙記者)
約5年ぶりに嵐と同じ時間を過ごしたファンからは、
《いつものあの嵐すぎて5人がわちゃわちゃ楽しそうで最高だった!》
《5人がまた集合してくれてほんと感謝感激雨嵐だった》
などと、喜びがあふれた。
メディア露出は“最小限”に抑える
来春に控えた活動終了に向けて、ラストコンサートなどの発表はされなかったものの、
「以前とまったく変わらない5人の空気を感じられた配信で、今後の活動への期待が高まっています。特に、年末に各局で放送される音楽特番や『紅白歌合戦』への出演、フジテレビ系の『VS嵐』や日本テレビ系の『嵐にしやがれ』などの冠バラエティーの復活が望まれているようです」(前出・スポーツ紙記者)
テレビ以外にも、雑誌の表紙やラジオへの出演など、彼らに接する機会が増えていくのかと思いきや、
「どうやら、テレビ出演などのメディア露出は“最小限”に抑える方針のようです。もちろん、活動を再開した際から各局がオファーをして交渉を続けてはいるのですが……」(テレビ局関係者、以下同)
これには、嵐らしい意図があるようだ。
「そもそも今回、嵐が再び動き出した最大の目的は、ファンに直接、感謝を伝えるということです。活動を休止した2020年末はコロナ禍の真っただ中で、ファンに会うことができなかったことを悔やんでいたそうです。そのため、テレビなどではなくコンサートやファンクラブといった、これまで支えてきてくれたファンと密に接する機会を最優先にしているといいます」
「大野さんの心身を考えてのこと」
長年、嵐の取材を続けるメディア研究家の衣輪晋一さんによると、
「“ファン思い”なグループは多くありますが、嵐にはそれをより強く感じます。例えば、1日で複数の媒体の取材を5人で受ける際、それぞれにテーマやテンポの違う内容を話してくれます。これは、取材陣のためだけではなく、その先にいるファンが多様な記事を楽しめるようにという意図があるのだと思います」
こうした細かいファンサービスを続けたことで、
「彼らが想像していた以上のブレイクを果たし、くすぶっていた時代から応援してくれた人や、ファンクラブに入るという能動的な行動をしてくれた人に対して、何かを返したいという思いが強いのでしょう」(衣輪さん、以下同)
一方で、派手な露出をしないことには別の理由もありそうで、
「大野さんの心身を考えてのことかもしれません」
嵐の活動休止中は芸能活動をしていなかった大野は、生配信で“精神のリハビリ中”であり、ラストコンサートに向けた体力づくりもこれからだと明かしていたが……。
嵐メンバーは、全員が“気遣いの人”
「嵐のメンバーは、全員が“気遣いの人”なんです。二宮和也さんも、ぶっきらぼうに見えますがすごく優しいんです。以前、僕が手を骨折してしまい、患部を固定したまま取材現場に行ったら、終わった後にわざわざ心配して話しかけに来てくれて。タイミングを見極めて必要なときに優しくするということを、メンバー全員が自然と大事にしているように感じます。そのため“精神のリハビリ中”である大野さんを気遣って、大きな活動は控えているのではないでしょうか」
また、周囲のスタッフも嵐のことを大切に思っており、
「大野さんに無理をさせてしまうことで、活動終了までの期間を思うように駆け抜けられなくなることを心配しているのかもしれません。メンバーやスタッフがこうした思いを抱くのは、大野さん自身がどこか憎めない愛らしいキャラクターだからこそだと思います」
絶妙なバランスによって、嵐の“Happiness”が保たれているようだ。
