11月14日、“年末の風物詩”である『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表になった。
『紅白』の紅組で本当に見たいアーティストは?
例年、出場歌手の発表後は「どうしてこの人が……」と賛否両論を巻き起こすもの。そこで、「あなたが紅白で本当に見たいと思っている歌手は誰ですか?」というアンケートを全国の30代~60代の男女、300人に実施した。さっそくチェック!
4位に20票で並んだのが松田聖子とAdo。
「今年でデビュー45周年を迎えた聖子さん。NHKで特集番組も放送されましたし、番組としてはぜひ出てほしいとラブコールを送っていると思います。ただ'21年、愛娘の神田沙也加さんの突然の訃報を受けて『紅白』を辞退して以来、出場していません。'11年には親子デュエットで出場した『紅白』なので、聖子さんにとってもいろいろと思うところがあるのでしょう。
Adoさんは昨年、東本願寺の能舞台からの中継で『唱』を披露しました。ボカロから出てきて、今やワールドツアーを行うほどのビッグネームですし、若い世代に人気のあるアーティスト。その層を取り込むためには、NHKは喉から手が出るほど出てほしいのでは(笑)」
50代、60代に人気のある聖子と、若いZ世代に支持されているAdo。新旧の“歌姫”共演に期待がかかったが、残念ながら実現することはなかった。
6回の出場経験があるあいみょん
3位には22票であいみょんがランクイン。6回の出場経験があり、老若男女に人気のある彼女だが─。
「ファッション誌の表紙モデルをあいみょんが務めたとき、左腕にタトゥーが見えたことでちょっとした騒動になりました。彼女に対する一般のイメージとタトゥーは相いれないものだったようで、世間からの拒否反応はかなり大きいものでしたね。別に悪いことをしているわけではないのですが、そういった世間の風評が影響しなければいいのですが……」
2位のYOASOBI
『マリーゴールド』のような素朴な歌詞を歌うのに、似つかわしくない、なんて声がSNSにあふれたあいみょんだったが、無事に7回目の出場を決めた。
あいみょんと同じ問題を抱えるのが、28票を獲得して2位にランキングされたYOASOBIだ。
「コンポーザーのAyaseさんの、首から腕にびっしりと入ったタトゥーが話題になりました。デビュー曲『夜に駆ける』で火がついて、'23年の『アイドル』で世界的ヒットを記録しました。昨年は『紅白』に出ていませんが、そこまでのヒット曲がなかったということで納得はできます。ただ、ユニット自体の人気はあるので、出れば若い層の視聴を見込めますが、タトゥーに対する嫌悪感がどこまで影響するか……。あいみょんともども、そこが問題でしょう」
日本でも、タトゥーはある程度は認められてきたとはいえ、まだまだネガティブなイメージが強い。そのためか、YOASOBIとしては落選し、その代わりなのか、ボーカルを務める幾田りらがソロでの初出場を射止めた。
ダントツの70票を集めての1位
そして白組、紅組の中でダントツの70票を集めての1位が、中森明菜。体調不良で活動を休止していた彼女、『紅白』には'14年にニューヨークからの中継という形で出場して以来、毎年名前が挙がるが出演は果たされていない。
「昨年、NHKは明菜さんの過去のライブをリマスター版として放送しました。ライブ活動も復活させ、今年は大分でのフェスに出演するなど、ファンの前に姿を現すことが増えています。
ただ、今年の12月29日、30日と大阪でディナーショーを行うことが発表されています。そうなると『紅白』のリハーサルに出ることはできません。可能性としては、事前収録という形ですが、ファンとしては聖子さんとのツーショットなどを期待していますよね。ここ何年もNHKは明菜さんサイドにオファーし続けていると聞いています。まずはどんな形でも、出てほしいとは思いますね」
14日に発表された出場歌手のなかには、またもや「中森明菜」の名はなかった。“サプライズ”はいつになるのだろうか――。
<取材・文/蒔田 稔>
