「Losing isn't an option!(負けるという選択肢はない)」
日本時間11月4日に行われたメジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの優勝パレード。冒頭の言葉でファンを沸かせたのは、ワールドシリーズMVPに輝いた山本由伸投手。
ロバーツ監督が“キラー”と表現
「山本投手はワールドシリーズで第2戦に先発して9回を投げきって勝利。第6戦では6回を1失点に抑えて勝利投手になりました。その翌日にもリリーフ投手として登板。前日に先発した投手が連投するのは異例のことですが、山本投手は無失点に抑えて、シリーズ3勝目。ドジャースの連覇に大きく貢献し、日本人メジャーリーガーでは2009年の松井秀喜さん以来、2人目のワールドシリーズMVPを獲得しました」(スポーツ紙記者、以下同)
大谷翔平らスター選手が多く所属するチームで“主役”となった山本。ドジャースタジアムでの優勝報告会では、さらにファンの期待に応えた。
「リーグ優勝決定シリーズ第2戦の前に行われた会見で山本投手の“なんとしても負けるわけにはいかないので”というコメントを通訳が“負けるという選択肢はない”と意訳。それが現地で話題となり、Tシャツまで作製されました。それを実際に本人がファンの前でスピーチしたことで、ドジャースタジアムは大盛り上がりでした」
圧倒的な投球で世界一に導いた山本は、現地で“畏怖”される存在になっている。
「ロバーツ監督は山本投手を“キラー”と表現していました。直訳すると“殺人者”ですが、メンタルが強く、ここぞの場面で結果を残す選手に贈られる、アメリカ流の最高の褒め言葉。メジャーリーグの公式SNSには、ホラー映画風に加工された山本投手の画像がアップ。試合に出るだけで、相手チームに恐怖を与える投手となりました。ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれから、その年に最も活躍した投手に贈られる『サイ・ヤング賞』の最終候補に残っています」(在米ジャーナリスト)
“世界一の投手”の座も、つかみかけている山本。どんな人生を歩んできたのか。
「山本投手は岡山県備前市の出身で、地元の中学を卒業後は宮崎県の都城高校に進学しました。甲子園出場こそ叶いませんでしたが、プロから注目される存在となり、2016年のドラフト会議でオリックス・バファローズから4位指名。1年目にプロ初勝利を挙げ、2021年から2023年まで3年連続2ケタ勝利を達成。エースとしてチームのパ・リーグ3連覇に貢献しました。2024年、12年総額3億2500万ドル(約495億円)でドジャースに移籍すると、ここでも連覇。“ひとり5連覇”の優勝請負人となりました」(スポーツライター)
行く先々で頂点に立っているが、どんな少年だったのか。
中学生のときに所属していた野球チーム「東岡山ボーイズ」で、当時から監督を務めている中田規彰さんに聞いた。
まさか、ここまでの選手になるとは
「野球が大好きで楽しみながらやっていました。ただ、ガムシャラにやるという子ではなかったですね。器用でうまいように手を抜きながらやっていました。ちゃんとやるところと、力を抜くところと、そのさじ加減がうまかった。それが試合にも生きていたと思います」
今や世界一の球団のエースとなったが、当時を知る中田さんは驚きを隠せない。
「身体も小さかったし、中学生のときはプロに行くような選手になると思わなかったです。キャッチボールで投げている球を見て、今まで見たことがないほどのいい球を投げていたので、投手をやらせてみましたが、球がすごく速いとか、そういうわけではなかったです。まさか、ここまでの選手になるとは」
ワールドチャンピオンになった瞬間は野球の練習中で、山本を気にかけながらノックを打っていたという。
「休憩中に勝ったと知って、言葉にできないくらいうれしかったです。私の想像を超えていっています。かなり投げていたので身体が心配。ゆっくり休んでほしいです。今年の活躍で、世界でもトップレベルという証明はできたので、日本人がまだ取っていないサイ・ヤング賞を取ってほしいです」(中田さん)
気迫あふれる投球を見せる山本のプライベートはというと、子どものころからの趣味があるという。
「釣りが大好きなようです。6歳のときに祖父に誘われてハゼを釣りに行ったのがきっかけ。オリックス時代には琵琶湖でブラックバスを釣ったり、岡山に帰省した際には瀬戸内海に船で繰り出すほどです。アメリカに活躍の場を移してからも、試合がない日にチームメイトとフロリダの海に出かけていました」(前出・スポーツライター、以下同)
子どものころは、ある“釣り仲間”がいた。
「山本投手の実家の隣には、小学生のときに同じ野球チームに所属していた、2歳年上の頓宮裕真(とんぐう・ゆうま)選手が住んでおり、後に頓宮選手もオリックスに入団。山本投手とチームメイトになり、投手と捕手としてバッテリーを組んだこともあります。2人が小学生のころ、頓宮選手はあまり釣りに興味がなかったそうなので、頓宮選手のお父さんが山本投手を誘ってよく釣りに行っていたみたいですよ」
そんな釣り好きな山本。食べるほうでは、ある海産物に目がないという。
「無類のイカ好きで“運命の食べ物”と語っています。少年時代、お祭りでは屋台で串に刺さったイカ焼きを必ず5本は平らげたそう。寿司を食べにいくと、まずはイカを10貫注文するほどです。イカは高タンパクで低カロリー。疲労回復に効果があるとされるタウリンを多く含んでいます。今の活躍はイカ好きの影響があるのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)
交際説が浮上している女性とは
イカした山本の女性関係も気になるところだが……。
「2024年11月、モデルとして活動しているNikiこと丹羽仁希(にわ・にき)さんが、山本投手と高級住宅街のビバリーヒルズを歩いている様子を現地のパパラッチが撮影し、TikTokに投稿していました。2人は同じブランドのサングラスを着用していました」(現地メディア関係者)
交際説が浮上しているNikiとは、どんな人物なのか。
「山本投手より2歳年上で2016年にフジテレビ系で放送された恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演して“番組史上ナンバーワン美女”として有名に。アメリカの映画情報サイトが発表する『世界でもっとも美しい顔100人』にも2017年から3年連続でランクインするほどの美貌の持ち主です」(芸能プロ関係者)
交際が事実であれば“世界”が認めるカップルとなるが、ある場所でNikiと思われる女性が目撃された。
「ドジャースがワールドシリーズを制覇した直後、選手の家族や関係者がグラウンドでのセレモニーに向かう様子の動画をアメリカのテレビ局『NBC4』のリポーターであるマリオ・ソリス氏がインスタグラムに投稿。そこに黒っぽい帽子を深くかぶったNikiさんとおぼしき女性が写っていました。チームメイトの家族も知っている関係となれば、ゴールインも近いかもしれません」(前出・現地メディア関係者)
歴史的な快挙を成し遂げた山本。これからどんな伝説を残してくれるのか。
