2018年に派遣型マッサージ店の女性従業員に対して自宅で乱暴したとして、2019年に強制性交罪で逮捕。被害者女性とは和解が成立するも、2020年に懲役4年の実刑判決が言い渡された俳優・新井浩文。
12月から公演される、赤堀雅秋氏が作・演出・出演を務める一人芝居『日本対俺2』にゲスト出演することが決定。新たなアカウントで開設したXを更新し、《お時間ある方は是非。お好きな日に遊びに来て下さい》と告知した。
舞台とはいえ7年ぶりに芸能活動を再開させる新井だが、「性加害」のイメージが色濃く残っているためか賛否が巻き起こっている。同じころ、韓国演劇界でも伝えられたのが、過去の性加害から舞台復帰を試みた韓国人俳優のニュース。
11月11日、主に韓国国内の時事・エンタメニュースを配信する『KOREA WAVE』が報じたのは、11月に公演を控えていた舞台『ザ・ファーザー』の出演者をめぐって起きたトラブル。
《演劇界でMeToo加害者として摘発されたイ・ミョンヘンがイ・フニョンという名前で復帰するという情報を受けた》とのコメントと当該出演者の写真が、11月5日にSNS上で投稿されると瞬く間に拡散された。
なんでも舞台に出演予定の「イ・フニョン」を名乗る俳優は、実は2018年に舞台スタッフへの性加害行為で告発された「イ・ミョンヘン」だった。つまりは「改名」して、しれっと舞台に立とうとしていたのだ。
発覚からわずか1日で降板が決定
韓国エンタメ事情に詳しい芸能ライターの解説。
「舞台制作サイドの説明によると、キャスティングは公募オーディションで行われ、プロフィールと映像による審査、最終面談を通じて選出されたとのことで、各俳優の経歴までは深く検証していなかったと言います。
SNSで発覚したのち即座に話し合いが行われ、“いかなる暴力も芸術の名のもとに正当化されることはない”とのコメントとともに謝罪。わずか1日で“イ・フニョン”の降板を決定したのです」
昨今の「#MeToo」運動の広がりにより、セクハラや性被害を受けた女性が声を上げ始めている韓国。それは芸能界においても例外ではなく、有名俳優やK-POPスターまでもが過去の“悪行”が暴かれる事態が続いているという。
海外に活動の場を求める韓国スター
「不祥事やスキャンダルが発覚した際、人気があるほど必要以上に叩かれる傾向にある韓国芸能界。中でも国民の性犯罪者に対する“アレルギー”は強く、一部で復帰を試みる者がいるもの受け入れられず、自然とフェードアウトしていく現状です。
そんな彼らが活動の場として求めるのが国外で、たとえば2016年に性暴行疑惑(のちに不起訴、2021年までに相手側に損害賠償額を弁済)が浮上した、元東方神起のパク・ユチョン。薬物疑惑の潔白を主張して芸能界を引退するも、2020年にタイで復帰。
また2023年に来日してファンイベントを開くと、翌年から継続してディナーショーを開催。2026年1月、2月にもディナーショーを予定しており、活動を国外にシフトしています。ユチョンは“無実”と信じるファンも多いだけに、彼らには日本は活動しやすい国に映るのでしょう」(前出・ライター)
冒頭の新井が新たに開設したX。紹介文にあるのは《新しいアカウントです。一応、下ネタ駄目な方は立ち入り禁止。》の文面。そうそう俳優のように役柄は変わらないようだ。
