大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』。Z世代に人気のアイドルたちが続々と初出場を果たすことがわかり、“おじさん”たちはどうやら大晦日迷子になってしまいそうだ――。
「まったくわからん」世間から“迷子宣言”
NHK放送100年の節目にあたる今年の紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか」。司会は綾瀬はるか、有吉弘行、今田美桜、そして同局の鈴木奈穂子アナウンサーが務める。
「まず紅組には、2023年に『わたしの一番かわいいところ』がTikTokで大バズリした7人組女性アイドル・FRUITS ZIPPERが初登場します。その“妹分”とされる7人組のCANDY TUNEも、『倍倍FIGHT!』がTikTok総再生数50億回を突破する社会現象となり、紅白デビューが決まりました。さらに白組では、『イイじゃん』がヒットしたスターダストプロモーション所属のボーイズグループ・M!LKが結成10年目で念願の初出場を果たすなど、フレッシュな顔ぶれが出揃いました」(テレビ誌ライター)
そのほか、BiSHとして2021年に紅白の舞台に立ったアイナ・ジ・エンドが、ソロとして初出場。今年7月発売の『革命道中-On The Way』はSNS総再生回数12億回を突破し、『ビルボード グローバル200』にもチャートイン。独創的な歌声と表現力で、国内外から高い評価を受けている。
さらに、韓国発の4人組多国籍ガールズグループ『aespa(エスパ)』や、HYBE傘下のグローバルボーイズグループ『&TEAM(エンティーム)』も初参戦。いずれも世界規模で活動する次世代アーティストだ。
「NHKは紅白の選考基準として、“今年の活躍”“世論の支持”“番組の企画・演出”の3点を重視しているといいます。とはいえ近年は、SNSでの話題性や若年層からの支持も選考に少なからず影響している印象です。紅白が“時代の鏡”だとすれば、今年はまさにZ世代の存在感が際立っていますね」(同・テレビ誌ライター)
しかし、Z世代の台頭を感じさせる今年のラインナップに、昭和・平成世代の視聴者からは戸惑いの声も多く、ネット上には「どうしようどのグループもまったくわからん」「おじさんにはまだまだ知らない世界があるんだなと思いました」「昔は親に出場者を教えてあげてたけど、今は自分が誰もわからなくなってる」「知らない名前ばかりで勉強になります」などの声が。Z世代以外からは、大晦日にどの番組を見ればいいのかと“迷子宣言”が相次いでいる。
“おじさん”たちにとっては少々置いてけぼりの大みそかになりそうだが、Z世代のスターたちがその距離を“つないで”くれるか。
